プーチン大統領、ウクライナとの戦争協議が続く中、ベテラン外交官をトルコ大使に任命

モスクワは、ウクライナ問題や地域安全保障をめぐる外交においてトルコの役割が高まっていることを意識した動きとして、セルゲイ・ヴェルシニン氏を駐トルコ大使に任命しました。

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2025年9月22日、ニューヨークで、二国家解決策の復活を巡る国連会議で演説するロシア外務副大臣セルゲイ・ベルシーニン氏。 / AFP Archive

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は20日の金曜日、ベテラン外交官のセルゲイ・ヴェルシニン氏をロシアの駐トルコ大使に任命しました。今回の動きは、ウクライナをめぐる戦争外交が続く中での、きわめて微妙な局面で行われました。

大統領令によって正式化されたこの任命は、前任のアレクセイ・エルホフ大使の異動後、約5か月にわたって空席となっていたアンカラの大使ポストを埋めるものです。この間、ロシア大使館は臨時代理大使によって運営されていました。

ヴェルシニン氏は長年にわたり外務次官を務め、北アフリカや中東でも勤務経験を持つ外交官で、国連関連業務や地域紛争を含む多国間外交において、モスクワで最も経験豊富な交渉官の一人とされています。

同氏のアンカラ着任は、トルコがモスクワとキエフの間で重要な仲介役を果たしている時期と重なります。トルコは戦争開始以降、当事者間の協議を主催し、黒海の穀物輸出合意を仲介するなど、双方との対話チャンネルを維持してきました。

またプーチン大統領は別の大統領令で、ロシアの外交体制の見直しの一環として、エジプト駐在大使のゲオルギー・ボリセンコ氏を新たな外務次官に任命しました。

アンカラにとってヴェルシニン氏の任命は、紛争がより不透明な段階に入り、外交努力への圧力が高まる中で、トルコがロシアおよびNATO同盟国の双方にとって戦略的に重要な位置を占めていることを改めて示すものと受け止められています。