高市早苗首相、支持基盤強化を狙い衆議院解散・総選挙を要請
高市早苗首相は、2月上旬に予定されている選挙に向けた方針を示します。10月に首相に任命された高市氏の内閣は世論調査で高い支持を維持していますが、所属政党の人気は低迷しています。
報道によると、高市早苗首相は月曜日に衆議院を解散して総選挙を実施する方針を正式に発表します。高市氏は、自身の政策課題を推進するため、より強力な権限を得ることを目指しています。
国内初の女性首相である高市氏は、世論調査での高い支持を頼りに、人気の低迷する与党・自由民主党(LDP)を勝利に導こうとしています。
読売新聞などの報道によると、高市氏は先週、党幹部に意向を示した後、月曜日の記者会見で、早ければ2月8日に予定されている選挙に向けた方針を示します。
LDPは、首相の交代は頻繁にあるものの、数十年にわたり日本をほぼ途切れなく政権運営してきました。
高市氏は10月に首相に任命され、内閣は世論調査で高い支持を維持していますが、所属政党の人気は低迷しています。
しかし、与党ブロック(連立を組む日本維新の会(JIP)を含む)は、強力な衆議院でわずかな過半数しか持っていません。
これにより、「積極的な」財政支出や防衛予算の増強など、高市氏の政策課題の実現が妨げられる可能性があります。
東京大学名誉教授の川人貞史氏は、「もし自由民主党が衆議院で単独過半数を確保できれば、他党に譲歩することなく政策を進める助けになる」と述べています。
高市氏の内閣は、2026年4月からの会計年度に向け、過去最大となる122兆3千億円(7,680億ドル)の予算案を承認しており、インフレ対策や世界第4位の経済の立て直しのため、できるだけ早期に議会承認を得ることを目指しています。
しかし、野党は、高市氏の衆議院解散計画により予算案の成立が遅れるリスクがあると指摘しており、立憲民主党(CDP)の安住淳氏は「生活を犠牲にすることになる」と述べています。
自転車駐輪場の管理をする64歳の男性は、AFP通信に対し「選挙を行う前に、まずインフレ対策を実施すべきだ」と語っています。
メディアによると、自民党は、食料品購入税の引き下げの可能性を訴えることで、スーパーでの高騰する物価による負担を和らげるキャンペーンを検討しています。
中国の対立
アナリストによると、衆議院の解散総選挙は、高市氏が国内で強い支持を得ていることを示すことで、中国との対立の膠着状態を打破する助けになる可能性があります。
東京と北京の関係は、高市氏が11月に、中国が台湾に攻撃を仕掛けた場合、日本は軍事介入も可能だと示唆して以来、悪化しています。
しかし、政策研究大学院大学(GRIPS)学長の増山幹隆氏は、高市氏が勝利した場合、中国がさらに圧力を強める可能性があると警告しています。
北京は、有権者に「タカ派の指導者を支持すると痛みを伴う可能性がある」というメッセージを、さらなる貿易規制などを通じて伝えようとしているとみられます。
中国は最近、日本への軍事転用が可能な「デュアルユース」品の輸出を広範に禁止すると発表し、また、電気自動車からミサイルまでのあらゆる製品の製造に不可欠な希土類製品の輸出も抑制していると報じられています。
朝日新聞の世論調査によると、回答者の60%が、日本と中国の関係悪化が経済に与える影響を懸念していると答えています。
高市氏の前任者である石破茂氏の下で、自民党と旧連立パートナーの公明党は、過去2回の国政選挙で両院の過半数を失い、直近の7月の参議院選挙でもその状況が続きました。
7月の選挙の結果、石破氏は辞任し、小規模政党の支持が伸びました。その中には、移民を「静かな侵略」と呼ぶポピュリスト政党・参政党も含まれます。ただし、外国出身者は人口のわずか3%にとどまります。
公明党とCDPは、高市氏に対抗するため連携することで、浮動票を取り込もうとしています。