高市早苗首相、ゼレンスキー大統領と電話会談 「公正で持続的な平和」に向けウクライナ支援を継続

また、紛争の帰結が国際秩序に大きな影響を与えると認識し、ウクライナの復旧・復興支援を引き続き実施する意向を示しました。

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ゼレンスキー大統領は、高市早苗首相をウクライナ訪問に招く意向を示したことも明らかになっています。/ 写真: ロイター

高市早苗首相は11月5日夜、ヴォロディミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領と約30分間の電話会談を行いました。会談の冒頭、高市首相は「祖国を守るゼレンスキー大統領への敬意」を表明し、また「日本はウクライナとともに立つ」という姿勢が変わらないことを明確にしました。

首相は、これまで日本がウクライナに提供してきた支援を説明するとともに、戦争の帰結が国際秩序に深刻な影響を及ぼし得るとの認識を示しました。そして、「公正で持続的な平和の実現に向けて、ウクライナの復興・再建支援を継続する」と表明しました。

ゼレンスキー大統領は会談後、自身のSNSで「非常に良い会談だった」と投稿し、日本のこれまでの包括的な支援に深い感謝を表明しました。さらに、首相をウクライナ訪問へ招待したことも明らかになっています。

また同日、高市首相はイタリアのジョルジャ・メローニ首相とも初の電話会談を行い、G7(主要7か国)民主主義国家間の団結強化を確認しました。

この一連の電話会談は、日本がウクライナ支援を単なる短期的援助に終わらせず、「持続可能な平和構築」「国際的なルールに基づく秩序の維持」という外交テーマを重視していることを象徴しています。

日本政府は、今後もウクライナ支援を通じて、欧州・インド太平洋地域を含むグローバルな安全保障や国際協調の枠組みに積極的に関与していく姿勢を示しました。