EU外務政策責任者、欧州全域の軍隊は「極めて危険」と警告
カラス氏は、欧州軍とNATOの両方を持つことは危険な重複を生み、重要な安全保障の隙間を残すと警告します。
欧州連合(EU)の外務政策責任者カヤ・カラス氏は月曜日、欧州全域の軍隊創設の呼びかけを退け、「極めて危険」と警告しました。これは、米国が自国の優先事項を他に置くと警告する中で、EUが独自の安全保障手段を検討していることに関連しています。
欧州軍創設の議論は、NATO加盟国デンマークの半自治領グリーンランドの併合をトランプ大統領が示唆したことを受け、NATO内での緊張が高まる中、再び浮上しています。
カラス氏は、「欧州軍が必要だという人々は、実際的に十分に考えていないのかもしれません。すでにNATOの一員であれば、別の軍隊を作ることはできません」と述べました。
カラス氏はノルウェーで開催された安全保障会議で、危機時に最も重要な軍事資産は「指揮系統—誰が誰に命令を出すか—」だと語りました。
さらにカラス氏は、「もし欧州軍とNATOの両方が存在すれば、責任の所在が不明確になり、極めて危険です」と付け加えました。
米国の安全保障は不可欠
NATOの軍事作戦は、常に米国の高官が務める最高同盟司令官によって監督されており、現在、この役職は空軍中将アレクサス・グリンケウィッチ氏が務めています。
ノルウェーのヨーナス・ガール・ストーレ首相は、「NATOは加盟国間の意思決定プロセスのもとにあり、それ自体複雑ですが、機能するよう訓練されています」と述べました。さらに、欧州軍創設の呼びかけを退け、「進むべき道ではありません」と語りました。なお、ノルウェーはEU加盟国ではありません。
NATO事務総長マルク・ルッテ氏は先週、欧州は米国の軍事支援なしでは自らを防衛できず、そのためには現在の軍事費目標を倍以上に引き上げる必要があると述べました。
ルッテ氏はブリュッセルでEU議員に対し、「ここで欧州連合や欧州全体が米国なしで自らを守れると思う人がいるなら、それは夢の話です。守れません」と語りました。
また、欧州と米国は「互いに必要としている」と述べました。