イスラム協力機構、国連安保理に対しパレスチナの国連正式加盟を完全に承認するための行動を要請

トルコの国連常駐代表、アフメト・ユルドゥズ氏は、イスラエルによる違反行為がガザへの人道支援のアクセスを制限していると指摘しました。

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停戦発効以来、イスラエルによる度重なる違反により、パレスチナ人486人が死亡し、1,341人が負傷した。 / AP

イスラム協力機構(OIC)は、ガザで停戦合意が成立しているにもかかわらず、イスラエルによる違反が続いていることを指摘し、国際法を守り、説明責任を確保し、さらにパレスチナの国連正式加盟を前進させるため、国連安全保障理事会に対し緊急の行動を取るよう呼びかけました。

28日の水曜日、OICを代表して安保理で発言したトルコの国連常駐代表アフメト・ユルドゥズ 氏は、2025年10月にイスラエルとパレスチナの抵抗組織ハマスの間で署名された停戦合意について、「破壊的な敵対行為を終わらせるための重要な転換点」である一方、その履行が危機にさらされていると述べました。

ユルドゥズ氏は、「停戦は大規模な暴力を抑制し、人道支援へのアクセスを一定程度改善したが、イスラエルによる繰り返される攻撃や、人道支援への継続的な制限によって、依然として非常に脆弱な状態にある」と指摘しました。
さらに、「これは UNRWA や国際的な人道支援団体に対して取られているその他の深刻な措置、ならびに占領国による停戦合意のさらなる違反と相まって、パレスチナの人々にとって命を救う支援が届くことを妨げている」と述べました。

国際的な努力を歓迎するとしたうえで、ユルドゥズ氏は「ドナルド・トランプ大統領がガザでの停戦継続に向けて行っている取り組みを評価する」と述べる一方、イスラエルの行動が現地での前進を引き続き損なっていると強調しました。

また、「占領国のイスラエルが、特にガザ地区および ヨルダン川西岸において続けているパレスチナの人々への攻撃、さらには エルサレム の聖地における歴史的・法的な現状の侵害にも注意を喚起したい」と述べ、「これらの違法行為が停戦合意の円滑な履行を妨げている」と指摘しました。

OICはまた、停戦合意に関連する政治的進展を歓迎しており、ユルドゥズ氏は、同機構が「停戦合意の第2段階の開始」と、「ガザ地区を管理し、パレスチナ人が自らの土地における行政を担うことを支援する暫定的な移行機関としてのパレスチナ委員会の設立」を支持していると述べました。

国際的行動を求める呼びかけ

アフメト・ユルドゥズ 氏は、「パレスチナが国連の正式加盟国として受け入れられるよう、国連安全保障理事会が迅速に行動することを改めて求める」と述べたました。これが「公正で永続的な平和の実現、ならびに多国間システムの信頼性にとって不可欠だ」と強調しました。

ユルドゥズ氏はまた、人道支援における調整の重要性に言及し、「特に UNRWA をはじめとする国連諸機関が、連携した人道対応を確保するうえで果たす役割が極めて重要だ」と述べました。

イスラム協力機構(OIC)は、「中東における恒久的な平和は、イスラエルが占領下のシリア・ゴラン高原を含む、すべての占領下アラブ領土から完全に撤退し、国連安保理決議を完全に順守することによってのみ達成される」との立場を改めて表明しました。

またOICは、パレスチナ以外でのイスラエルの行動も非難し、「2024年12月8日以降のシリア領内へのイスラエルの侵入」や、「2024年11月27日以降、レバノンでの戦闘停止に関するイスラエルによる繰り返しの違反」を指摘しました。

ユルドゥズ氏は最後に、「結論として、OICグループは国連安全保障理事会に対し、国際法を守り、説明責任を確保し、パレスチナの人々が直面している違法なイスラエルの占領と不正を終わらせるため、緊急かつ結束して行動するよう求める」と述べました。

停戦発効以降、イスラエルによる度重なる違反により、パレスチナ人486人が死亡し、1,341人が負傷しました。

この停戦は、2023年10月8日にイスラエルが開始し、2年間続いた戦争を終結させることを目的としていました。この戦争では、7万1,000人以上が死亡、17万1,000人が負傷し、ガザの民間インフラの約90%が広範に破壊されました。
国連は、再建にかかる費用を約700億ドルと見積もっています。