フランス内務省にサイバー攻撃 数十件の機密ファイルが不正アクセスされたと発表
当局は、サイバー攻撃によって内務省の内部システムに不正アクセスが行われたことを受け、被害の全容はいまだ評価中だと明らかにしました。現在、警備体制が強化されており、さらなる情報漏えいを防ぐための措置が講じられています。
フランスのローラン・ニュネズ内相は、先週同省を標的としたサイバー攻撃について、ハッカーが「数十件の機密ファイル」にアクセスしたと明らかにし、治安当局の機密データベースが不正に閲覧されたことを確認しました。
ニュネズ内相は、放送局フランス・アンフォ(Franceinfo)の取材に対し、17日の水曜日に内務省がサイバー侵入を受け、数十件のファイルが持ち出されたと説明しました。これには、犯罪歴処理システムや指名手配者データベースの記録が含まれていたということです。
同大臣はこれらは極めて重要なファイルだと述べ、当局が侵害の全容を依然として評価中であるとした上で、「被害の範囲はまだ把握できておらず、現時点では数十件のファイルが持ち出されたと確認されているが、対象となり得るデータは数百万件に及ぶ」と語りました。
たニュネズ大臣は今回の事案を「重大な行為」と位置づけ、どの情報にアクセスされ、どのデータが流出したのかを特定するため、捜査が継続されていると強調しました。
内務省は、攻撃が12月11日から12日にかけての夜間に発生し、業務用の電子メールサービスが侵害されたことを確認しています。
また、BFMTVへの説明では、分析の結果、「認証情報を含む業務用メールアカウントへの不正アクセスが確認され、その情報を通じて業務アプリケーションへのアクセスが可能になった」ことが判明したとしています。
フランス当局は、犯行グループの正体や、流出したデータが共有または悪用されたかどうかについては明らかにしていません。
現在、治安当局が技術的な調査を続ける一方で、セキュリティ対策の強化や、さらなるリスクを抑えるための措置が講じられています。