愛子さま、ラオス訪問で不発弾被害に思いを寄せ「一日も早くなくなることを願う」

愛子さまは、ベトナム戦争時に投下された不発弾の被害状況を視察し、現地住民の安全確保と不発弾除去の重要性に深い関心を示されました。

By
愛子さまの訪問は、教育や文化活動を通じて、ラオスの子どもたちの未来と平和への願いを示すものとなりました。/ 写真: AP

ラオスを公式訪問中の愛子さまは、水曜日にビエンチャンの「COPEビジターセンター」を訪問され、不発弾(UXO)が地域住民に及ぼす被害について学ばれました。

COPEセンターは、ベトナム戦争時にラオスに投下された爆弾の危険性を教育する施設で、1964年から1973年にかけて投下された約2億7千万発の爆弾のうち、約8千万発が未だに不発弾として残っているとされています。

ラオスは世界で最もUXO汚染が深刻な国とされ、国内での被害者は約5万人と推計されています。

施設では、空中で多数の子弾が爆発するクラスター爆弾の模型や、UXOによる被害で義肢を使用している住民の展示を熱心にご覧になりました。

また、JICA(国際協力機構)の専門家と面会し、不発弾の除去計画や処理の難しさについて質問されました。その際、愛子さまは「ラオスから不発弾がなくなる日が来てほしい」と心からの願いを語られました。

その後、愛子さまは日本の支援で建設された武道センターも訪問し、地元の子どもたちの武道演武を観覧されました。

柔道代表の若者に「どの部分が面白いですか」と話しかけるなど、地域の子どもたちとの心温まる交流も行われました。

愛子さまの訪問は、教育や文化活動を通じて、ラオスの未来への希望と平和への思いを示すものとなりました。