イランへの戦争が続く中、トルコは領空防衛のためパトリオットシステムを準備
トルコ国防省は、米国とイスラエルがイランに対する戦争を続ける中、トルコ軍が防空・ミサイル防衛を強化するため、NATOと連携していると発表しました。
地域の緊張が続く中、トルコは自国の領空防衛を強化するため、NATOとの協力のもと、東部にパトリオット防空システムを運用可能な状態で配備していると発表しました。
トルコ国防省は10日の火曜日の声明で、最近の地域情勢を受け、トルコ軍は「国と国民の安全を確保することに全面的に取り組んでいる」と強調しました。
声明では、「地域での最近の情勢を踏まえ、国境と領空の安全を確保するため必要な措置が取られており、NATOおよび同盟国と協議を続けている」と説明されています。
また、国内レベルでの対応に加え、同盟としての地域防衛体制も強化されているとしました。
声明はさらに、「国家レベルでの措置に加え、NATOによる防空・ミサイル防衛の措置も強化されている」と述べています。
その一環として、「領空防衛を支援するため、パトリオット防空システム1基がマラティヤ県に配備されている」と明らかにしました。
マラティヤ県には、2012年にNATOが弾道ミサイルを探知する目的で設置した早期警戒レーダー基地があります。
またNATOの防空システムは9日の月曜日、イランから発射されトルコに向かっていた別のミサイルを迎撃しました。これは、先週以降イランのミサイルがトルコの領空に入った事例として2件目となります。
アンカラ、最高水準で安全を確保
トルコ国防省は、トルコが防衛と安全保障の分野でNATOとの連携を今後も継続していくと強調しました。
声明では、「防衛・安全保障能力を最高レベルで維持している我が国は、NATOおよび同盟国と協力と協議を続けながら情勢を評価し、地域の平和と安定のため努力を続けていく」と述べています。
この発表は、米国とイスラエルによるイランへの攻撃を背景に地域の緊張が高まる中で出されました。
イスラエルと米国が2月28日にイランへの共同攻撃を開始して以来、緊張はさらに激化しています。これまでの攻撃では、宗教指導者故アリ・ハメネイ師を含むおよそ1300人が死亡したと報じられています。
これに対しイランは、イスラエル、ヨルダン、イラク、さらに米軍が駐留する複数の湾岸諸国を標的とした無人機やミサイルによる攻撃で報復しました。
さらにイランは、3月1日ごろにホルムズ海峡を封鎖したと発表しました。
この戦略的な海峡は、通常、1日あたり約2000万バレルの石油輸送と、世界の液化天然ガス取引のおよそ20%が通過する重要な航路となっています。