豪雨でスマトラ島に孤立の日本人8人、ホテルに避難し救助待機
日本政府の木原稔官房長官は記者会見で、「8人は全員、健康で安全な状態」と説明し、早ければ1日にも、現地当局が手配するフライトで安全な都市へ避難させる予定であると述べました。
インドネシア西スマトラ州アガムで、救助隊が洪水の犠牲者の遺体を運んでいます(2025年11月30日)。/ 写真: AP / AP
在インドネシア日本大使館は30日、西部スマトラ島で24日から続いた豪雨の影響で、北部アチェ州に滞在していた日本人8人が孤立状態にあると明らかにしました。
8人はすでにホテルへ避難しており、けが人はおらず、連絡も取れているとのことです。現地当局はヘリコプターによる救助を含めて、安全な避難手段を検討しています。
インドネシアの国家災害対策庁(BNPB)は、スマトラ島を襲った豪雨に伴う洪水や土砂崩れで、これまでに少なくとも442人の死亡を確認したと発表しました。
また、約3000棟近くの住宅が損壊し、道路や橋が寸断された地域も多く、約30万人が避難を余儀なくされていると報告されています。
孤立していた日本人8人について、在インドネシア日本大使館によれば、8人はホテルに避難済みで、けが人はいないとのことです。現在も大使館と連絡が取れており、健康状態に異常はないと報告されています。
高市早苗首相は日曜日にXで、被害を受けた方々への哀悼の意を表明し、「尊い命が多く失われたことに深い悲しみを覚える」と述べました。また、政府として必要な支援を提供していく考えを示しています。