中国沿岸警備隊、南シナ海でフィリピン船員13人を救助
乗組員を乗せた船が転覆した豊かな漁場のスカボロー礁は、フィリピンと中国の間で時に激しいにらみ合いが起きる火種となっています。
2025年8月13日、領有権が争われているスカボロー礁付近を航行する中国沿岸警備隊の船の上空からの様子です。 / Reuters
貨物船が転覆した後、金曜日に中国沿岸警備隊の船が南シナ海の領有権争いの海域からフィリピン人船員13人を救助したと、中国大使館(マニラ)が発表しました。
シンガポール船籍のM/V Devon Bayと21人のフィリピン人乗組員は、木曜日の現地時間午後8時30分ごろ(GMT12時30分)に遭難信号を発したと、フィリピン沿岸警備隊が伝えています。
中国沿岸警備隊によると、行方不明の8人の船員の捜索が行われています。
中国大使館は、船が「中国名でスカボロー礁(黄岩島)の北西55海里で転覆した」と報告しています。
この海域はフィリピン北部の沿岸から約261キロ(162マイル)離れています。
中国大使館は金曜日、中国沿岸警備隊が直ちに現場に2隻の船を派遣し、捜索・救助を行ったと述べました。これまでに13人の乗組員が救助され、救助活動は継続中です。
大使館が公開した写真では、救助されたフィリピン人船員が医療処置を受けている様子が確認されました。船はフィリピンから中国へ鉄鉱石を運んでいたとみられています。
漁業資源が豊富なスカボロー礁は、フィリピンと中国の間で時に激しいにらみ合いが起きる緊張の火種となっています。両国とも礁とその海域を自国領土の一部と主張しています。
フィリピン沿岸警備隊の声明によると、同国の船舶は転覆船の海域に向かっており、位置は「フィリピンの排他的経済水域内」とされています。
声明では、船は救助要請を出した時点ですでに25度傾いていたとも付け加えられています。