片山財務相、ベッセント氏と初電話会談 日米協力を確認

両財務当局は、国際金融市場の安定やエネルギー政策を巡る協議に向けて連携を深める意向を示した。

片山財務大臣は電話会談で、基本的価値を共有する日米関係の重要性を伝えました。/ 写真: DPA

2025年10月24日、片山さつき財務大臣は午前11時半から約15分間、米国のベセント財務長官と初めて電話会談を行ったと発表しました。来週、トランプ大統領に同伴して来日するベセント氏とは、27日に対面で会談する見通しです。

片山財務大臣は電話会談で、基本的価値を共有する日米関係の重要性を伝えました。米金融市場を巡る懸念について協議したかとの質問には、「具体的内容はコメントを控える」と述べ、来週の対面会談の内容についてもコメントを控えました。

また、片山大臣はベッセント氏について「アベノミクスの評価者で、金融業界の人々(ファイナンシャル・ピープル)との認識も悪くない」との感想を述べています。

ベッセント財務長官は今月、ワシントンで加藤前財務大臣と会談し、日本によるロシア産エネルギー輸入停止に対する米国政府の期待について意見交換を行ったことを明らかにしています。来週の対面会談では、こうした議題を含めた具体的な協議が行われると見られています。

両国の財務当局による高官間の連携は、国際経済情勢の変化に迅速に対応するための重要なステップと位置付けられており、今回の電話会談と来週の対面会談を通じて、日米経済協力のさらなる強化と国際社会における影響力向上が期待されています。

SOURCE: Reuters