トルコがオーストラリアとの合意後、COP31の開催国に
オーストラリアのアンソニー・アルバニージ首相は、クリス・ボーウェン気候変動相が交渉の議長を務め、トルコが会議の開催国となり、COP議長国を引き受けることを発表しました。
資料写真:2024年11月12日、アゼルバイジャンのバクーで開かれたCOP29国連気候変動サミットの本会議で演説するレジェップ・タイイップ・エルドアン・トルコ大統領。
オーストラリアのアンソニー・アルバニージ首相がキャンベラの立候補を取り下げたことを発表したのを受け、来年のCOP31気候サミットはトルコ南部の地中海沿岸にある観光都市アンタルヤで開催されることになりました。
アルバニージ首相は、オーストラリア公共放送ABCラジオ・パースの番組で、気候変動相クリス・ボーウェン氏がオーストラリアを代表して交渉を主導するCOP議長を務めることで合意したと説明しています。
また、会議およびCOP議長国の役割はトルコが担うことになり、特に太平洋地域の気候資金や「パシフィック・レジリエンス・ファシリティ(太平洋強靭化基金)」に焦点を当てたプレCOP会合が行われる見通しで、これは来年太平洋地域で開催されるCOPに向けた準備になるとの見方を示しました。
アルバニージ首相は、この合意を「オーストラリアとトルコ双方にとって大きな成果だ」と評価しました。
さらに、気候会議は全会一致が原則であり、もし合意が得られなければ会議はドイツのボンに移る可能性があったと述べました。