イラン外相、重要協議のため30日の金曜日にトルコを訪問へ

トルコは、イランに対して予定されている軍事行動に反対する立場を示すとともに、隣国とのより深い経済的結び付きを構築し、地域的な連携を強化したい意向を表明するとみられています。

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イランのアッバス・アラグチ外相は、二国間関係と地域安全保障を巡るトルコ当局者との会談のため、アンカラを訪問。 / Reuters

トルコ外務省筋によると、イランのアッバス・アラグチ外相は、30日の金曜日にトルコを訪問し、トルコのハカン・フィダン外相と会談する予定です。両国は、安全保障、貿易、ならびに複数の地域的危機をめぐる協力を一層深めることを目指しています。

トルコ外相は、アンカラがイラン国内の最近の動向を注視しており、イランの安全、平和、安定がトルコにとって極めて重要であるとの認識を伝える見通しです。

外務省関係者によれば、フィダン外相は、イランに対するいかなる軍事介入にもトルコは反対であることを改めて強調し、そのような行動は深刻な地域的および世界的リスクを招く可能性があると警告する予定です。

さらにフィダン外相は、アンカラが対話を通じて現在の緊張を緩和し、テヘランの核開発をめぐる問題を迅速かつ平和的に解決するための支援に前向きであり、必要であればトルコが仲介などの役割を果たす用意があることも強調するとみられています。

アンカラ政府、協力関係の拡大を目指す

ハカン・フィダン外相は、歴史的な結びつきを持つトルコとイランの関係が、地域の安全保障、安定、繁栄にとって極めて重要であることを強調するとみられています。
また、2014年に設立されたトルコ・イラン高級協力評議会など既存の枠組みを通じて、協力関係をさらに強化したい意向を示す見通しです。
協議の主な焦点は、長年目標として掲げられてきた300億ドル規模に向けて、二国間貿易を拡大することになるとみられています。
さらに、国境貿易センターを含め、貿易、エネルギー、輸送、接続性の分野において、協力を拡大することへの関心を表明する予定です。

テロ組織に対する協力

安全保障分野での協力は、協議において重要な位置を占める見通しです。トルコのハカン・フィダン外相は、テロ組織PKKのイラン支部であるPJAKが最近の情勢で果たしている役割に言及し、イランの安全保障のために同組織を完全かつ早急に無力化する必要性を強調するとみられています。

また、イラン国境を越えた地域的危機についても協議される予定です。フィダン外相は、トルコがガザ地区の和平計画第2段階に関連する枠組みを支持していることを強調し、十分な人道支援が途切れることなく地域に届けられるよう、具体的措置を迅速に実施することを優先事項として示す見通しです。

さらにフィダン外相は、パレスチナ人が自らの土地にとどまり、平和と安全の中で生活できるようにするため、ガザ再建へのトルコの支援を改めて表明するとみられています。

加えて、トルコがイスラエルの地域の安定を損なう行動と位置づける事態に対し、地域諸国が連帯と協力のもとで行動するよう呼びかけることも予想されています。

シリアにおける平和と安全

トルコのハカン・フィダン外相は、シリアにおける平和と安全の強化が、地域全体の安定を高めることにつながると強調する見通しです。

またフィダン外相は、シリアの領土一体性、国家の統一、主権を守るため、停戦および完全統合合意の重要性を指摘し、テロ組織ダーイッシュとの闘いが弱体化するのを防ぐためにも、停戦を維持する必要性に言及するとみられています。

トルコとイランは、2024年1月にアンカラで、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と、故エブラヒム・ライシ大統領の共同議長のもと、高級協力評議会第8回会合を開催しました。

エルドアン大統領は直近では、2025年9月に中国で開かれた上海協力機構首脳会議の場で、イランのマスード・ペゼシュキアン大統領と会談していました。