韓国、トルコの高まる国際的役割を評価 防衛・戦略分野での関係が深化

韓国の趙顕(チョ・ヒョン)外相は、世界的なサプライチェーンにおけるトルコの戦略的重要性に言及し、両国の経済関係が拡大していることや、ガザを含む地域の平和に向けて続けられている外交努力を強調しました。

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2026年1月21日、トルコのハカン・フィダン外相と韓国チョ・ヒョン外相はトルコの首都アンカラで会談した。 / AA

韓国の趙顕(チョ・ヒョン)外相は、国際舞台におけるトルコの戦略的重要性がますます高まっていると指摘し、ソウルとアンカラの協力関係が、特に防衛産業分野で拡大していると述べました。

23日の金曜日にアナドル通信のインタビューに応じた趙外相は、両国が強みを持つ防衛能力の分野において、国際的な地位を着実に高めていると説明しました。共同プロジェクトが継続していることにも言及し、特にアルタイ主力戦車計画に注目していると語りました。

将来の協力について楽観的な見方を示した趙外相は、このパートナーシップが両国の防衛産業能力を高めるだけでなく、地域および国際社会の平和と安全の強化にも重要な貢献をもたらすと述べました。

トルコの防衛分野における「顕著な進展」

趙外相は、最近行われた韓国とトルコの首脳間の接触に言及し、両国が防衛産業分野において、より強固な国際的地位を目指していく決意を改めて確認したと述べました。あわせて、相互の信頼を基盤に、共同生産、技術協力、人材育成・研修交流プログラムにおける協力を一層深めていくことで一致したと明らかにしました。

趙外相は、「トルコが防衛産業の強化に向けて長年にわたり着実かつ粘り強く取り組んできた努力を、我々は注意深く見守っています」と語りました。さらに、トルコが昨年、防衛輸出額で初めて100億ドルを突破したことや、過去最大規模となる防衛産業展示会IDEFを成功裏に開催したことを、「顕著な進展を示す具体的な成果」だと評価しました。

また趙外相は、韓国の外交政策が実利を重視する立場に立っていることを強調し、米中対立の中で単純なバランス外交を取っているわけではないと説明しました。国家利益を包括的かつ多角的な視点で捉えているとしたうえで、中国とは対等な条件での協力を通じて新たな成長分野を模索し、同時に先端技術分野では米国との協力を強化することで、産業競争力の向上を目指していると述べました。

トルコとの「深い信頼と友好関係

趙外相は、トルコが韓国の歴史の中で特別な位置を占めていることを強調し、朝鮮戦争の際にアンカラが、韓国の自由と民主主義を守るため約2万人の兵士を派遣したことを想起しました。こうした共通の歴史的遺産が、両国間の「深い信頼と友好関係の基盤」を築いていると述べました。

また趙外相は、この歴史的な絆の上に築かれた二国間協力が、政治・経済・文化の各分野で着実に拡大していると指摘しました。さらに、李在明(イジェミョン)大統領が昨年トルコを訪問し、13年ぶりに実現した公式訪問が、戦略的パートナーシップの推進とハイレベル対話の強化に向けた両国の決意を固める重要な節目となったと述べました。

貿易、地域外交、仲介の取り組み

趙外相は、貿易関係も強化されていると述べ、2013年に発効したトルコ・韓国自由貿易協定(FTA)の枠組みのもと、二国間の貿易額が2023年に過去最高となる104億ドルに達したと明らかにしました。さらに、防衛、原子力エネルギー、バイオテクノロジー、再生可能エネルギー、人工知能(AI)など、将来性の高い分野で協力を拡大していくことを目指していると述べました。

地域情勢については、北朝鮮との対話チャンネルを再開するための取り組みが続いているとし、朝鮮半島の緊張緩和と信頼回復には長期的なアプローチが必要だと強調しました。また、平和と共存を支持する国々、とりわけトルコを含む国々との協力を重視していると語りました。

さらに趙外相は、ガザでの停戦を歓迎するとともに、トルコの仲介努力に謝意を示しました。二国家解決への支持と、人道支援を継続する必要性を改めて表明しました。また、ウクライナの主権と領土的一体性を尊重すべきだとする立場を引き続き維持していることも付け加えました。

戦略的ハブとしてのトルコ

趙外相は、トルコを欧州と中東を結ぶ戦略的な要衝と位置づけ、アンカラが世界のサプライチェーンの多様化や地域的な生産拠点の構築において、ますます重要な役割を担っていると述べました。現在、200社を超える韓国企業がトルコに投資しているとしたうえで、経済協力を拡大するための政策的支援を今後も継続していくと明らかにしました。

また、2027年に外交関係樹立70周年を迎えることに触れ、若者交流プログラムや観光、文化協力を通じて、両国の国民同士の結びつきをさらに強化していくことを目指していると付け加えました。