G20で韓中日首脳が相次ぎ接触 李在明大統領、対話再開と協力強化を模索

G20サミットで李在明大統領が中国と日本の首脳と相次いで会談し、三国関係の安定と対話再開に向けた動きを加速させます。

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南アフリカG20 / 写真: AP

中国との関係強化を探る

李大統領は、李強首相との会談で、「近いうちに北京で習近平国家主席と会いたい」という意向を伝えました。

また、両者は国家間の信頼構築には対話が不可欠であるという点で一致。李大統領は、コミュニケーションを通じた信頼強化が両国関係の基盤になると強調し、李首相もこの考えに同意しました。

日本との対話と安定重視

また、李大統領は高市首相とも簡略な会談を実施。

その中で、世界情勢が不安定な現在において, 両国の二国間関係を強化する重要性が再確認されました。李大統領側は、安定的で建設的な協力の必要性を訴えています。

この会談は、過去のAPEC首脳会議以来の再会でもあり、両国が未来志向での協調を模索する姿勢を示す場ともなりました。 

G20における韓国の役割

さらに、李大統領はG20会合での演説を通じて、2028年に韓国がG20議長国を務める予定を踏まえ、「G20を国際協力の中心フォーラムとして維持する」ことへの強いコミットメントを表明しました。

韓中日関係改善へ向けた外交転換点

今回のG20での会談は、日中両国との関係改善・強化を目指す韓国の外交戦略が明確に表れたものといえます。とりわけ、習近平主席との対面を希望するメッセージを李強首相経由で伝えたことは、韓中のトップレベルでの対話再開に向けた重要な布石です。

一方で日本との対話も慎重かつ前向きに進められており、不安定な国際環境を踏まえて、アジアの安定と協力を重視する韓国の姿勢が浮き彫りになっています。

また、2028年G20議長国としての韓国の役割は、国際的影響力の強化だけでなく、地域協調を促進するプラットフォームとしてのG20の重要性を韓国自身が高く評価していることを示しています。