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アラグチ外相、イランはアメリカと「公正かつ包括的な合意」のみ受け入れると表明
中国の王毅外相は、イランの同僚に対し、戦争に「深い悲しみ」を感じていると述べ、「包括的な停戦」が必要だとの認識を示しました。
アラグチ外相、イランはアメリカと「公正かつ包括的な合意」のみ受け入れると表明
【資料写真】イラン外相、テヘランは「公正かつ包括的な合意」のみを求めていると発言。/写真:ロイター

イランのアッバス・アラグチ外相は、中東での戦争終結に向けた協議において、イランはアメリカとの「公正かつ包括的な合意」のみを受け入れる考えを示しました。

イランメディアによりますと、アラグチ外相は北京で中国の王毅外相と会談した後、「交渉において、我々は正当な権利と利益を守るために全力を尽くす。受け入れるのは、公正かつ包括的な合意のみだ」と述べました。

これに先立ち、アメリカのドナルド・トランプ大統領は、中東戦争の終結を目指してイランとの合意成立を図る中、ホルムズ海峡を通過する船舶を護衛する米軍作戦「Project Freedom」を開始からわずか1日で停止したと発表していました。

トランプ大統領は、パキスタンなど各国からの要請や、テヘランとの最終合意に向けた進展を理由に挙げる一方で、海上封鎖そのものは引き続き全面的に維持されると強調しました。

トランプ大統領はSNSで、「封鎖は完全に維持されたまま、合意が最終化・署名されるかを見極めるため、『Project Freedom』を短期間停止することで双方が一致した」と投稿しました。

一方、アラグチ外相は、トランプ氏の提案について、両国間の合意を促進するインセンティブとして直接評価することは避けました。

アラグチ外相の訪中は、トランプ大統領による中国の習近平国家主席訪問予定に先立って行われたものです。当初予定されていた5月14日から15日の訪問は、アメリカとイスラエルによるイラン攻撃後に延期されていました。

また、アメリカのマルコ・ルビオ国務長官は5日の火曜日、中国に対しアラグチ外相へ圧力をかけ、かつて世界の石油輸送量の5分の1が通過していたホルムズ海峡に対するイランの「締め付け」を緩和させるよう求めました。

ルビオ長官は記者団に対し、「中国側がアラグチ氏に、ホルムズ海峡での行動がイラン自身を世界的に孤立させていると伝えることを望む」と述べました。

イランの半国営タスニム通信によりますと、王毅外相は会談で、アメリカとイスラエルによるイランへの攻撃を「不当だ」と非難しました。

さらに王外相は、2か月以上続く戦争に「深い悲しみ」を感じているとした上で、「包括的な停戦」が必要だとの考えを示しました。

会談後に公開された映像によりますと、王外相は「全面的な停戦が急務であり、戦闘の再開は受け入れられない。対話と交渉を維持することが特に重要だと考えている」と述べました。