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米国防総省、これまでの対イラン軍事作戦の費用は290億ドルと発表
米国防総省による新たな戦費見積もりが明らかになる中、イスラエルの戦費は175億ドル、そしてイランは2700億ドルの損失を被ったと見積もられており、米国との協議の中で補償を求めています。
米国防総省、これまでの対イラン軍事作戦の費用は290億ドルと発表
米国はイラン周辺の中央軍(CENTCOM)管轄地域に、5万人以上の兵力を集結させています。 / Reuters

米国防総省の高官は、米国の対イラン戦争の経費がこれまでに290億ドルに上ったと明らかにしました。先月下旬の見積もりから40億ドル増加しています。

中間選挙を半年後に控え、トランプ大統領の率いる共和党は下院の多数派維持に向けて厳しい戦いを迫られる見通しです。一方、民主党は戦争と生活費問題を結びつけようとしており、世論調査で勢いを強めています。

国防総省は4月29日、その時点での戦費を250億ドルと発表していました。

会計責任者代理のジュールズ・ハースト氏は6日、議会で、新しい経費には装備の修理・交換および作戦経費の最新見積もりが含まれていると述べました。

ハースト氏は「統合幕僚チームと会計責任者チームが常にその見積もりの検討を続けている」と述べました。同氏はヘグセス国防長官と、ケイン統合参謀本部議長と共に記者会見に臨んでいました。

国防総省がどのようにして290億ドルという数字を算出したのかは明らかになっていません。

ロイター通信は3月、トランプ政権が戦争開始から最初の6日間の経費を少なくとも113億ドルと見積もっていたと、関係者の話として伝えています。

イランとイスラエルの損失 数十億ドル規模に

イスラエルのチャンネル12が先月報じたところによると、イスラエル財務省はイランとレバノンに対する40日間の戦争のコストを約175億ドルと試算しています。

戦争中にイランが弾道ミサイル約650発をイスラエルに向けて発射し、広範な被害と人命の損失をもたらしたとイスラエルメディアは伝えています。

イランの当局者は戦争による直接・間接的な損害を約2700億ドルと見積もっており、インフラへの被害と経済的損失を含むこの数字をもとに、テヘランは米国との協議で損害賠償を要求しています。

米国は2月28日、イスラエルとともにイランへの攻撃を開始し、最高指導者アリ・ハメネイ師をはじめ多くの最高幹部と数百人の民間人が死亡しました。

イランはホルムズ海峡の支配権を掌握することで即座に反撃に転じました。かつて世界の石油輸送量の5分の1が通過したこの要衝を封鎖するとともに、米国の同盟国である湾岸諸国にミサイルと無人機攻撃を続け、石油富裕国が長年築いてきた安定のイメージを崩しました。

4月8日にパキスタンの仲介で成立した不安定な停戦が辛うじて維持される中、トランプ大統領は米国の和平提案に対するイランの対応を強く批判し、停戦は崩壊寸前にあると警告しています。

情報源:TRT World & Agencies