前日に一時1バレル=96.68ドルまで上昇したブレント原油は、96.67ドルで取引を終えました。
その後、ブレント原油先物は午前9時39分時点で前日終値比およそ1.72%下落し、1バレル=95.01ドルとなりました。同じ時間帯には、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油も1バレル=91.92ドルで取引されました。
原油価格は、イランとアメリカの協議をめぐる不透明感や、緊張の高まりによってホルムズ海峡再開への期待が後退したことを受けて下落しました。
一方で価格は前日、アメリカがイランへの新たな攻撃を実施したことを受け、ワシントンとテヘランの間で戦争終結に向けた合意への期待が弱まり、およそ4%上昇していました。
イラン側は、アメリカがホルムズ海峡周辺の標的を攻撃し停戦に違反したと主張している一方、アメリカ側は攻撃について防衛目的だったと説明しています。
また、アメリカとイランの間で合意成立への期待が高まる一方で、アメリカによる対イラン攻撃が再開されたことで、市場は不安定な動きを続けています。
3か月にわたる衝突の末、4月に成立した停戦後、双方は世界の原油・天然ガス輸送にとって極めて重要なホルムズ海峡の再開協議で進展があったとしていました。しかし専門家らは、緊張の高まりがこのプロセスを危うくする可能性があると指摘しています。
市場では今週後半に発表されるアメリカのGDP成長率や、FRBがインフレ指標として重視する個人消費支出データが、相場の方向性を左右するとみられています。
さらに、新たなFRB議長ケビン・ウォーシュ氏の下で高金利政策が長期化するとの見方も、株式市場でのリスク回避姿勢につながっています。
アメリカの成長率とインフレ指標は原油価格の方向性を決定づける要因とみられており、FRBが高金利を長期間維持するとの期待が需要見通しへの懸念を強め、価格を圧迫しています。
その一方で、ここ数日、一部のLNG(液化天然ガス)タンカーがホルムズ海峡を通過したとの報道もあり、海峡が近く再開され、世界の供給を支えるとの期待も強まっています。
テクニカル分析では、ブレント原油は95.49ドルが抵抗線、94.57ドルが支持線として注目されていると伝えられています。

















