トルコのハカン・フィダン外相は日曜日、今週末開催されたアンタルヤ外交フォーラムが世界各国の指導者数千人を結集し、主要な国際的危機への対応に向けた重要な外交舞台となったと強調しました。また、トルコの外交・仲介における役割が一層拡大していることも訴えました。
南部アンタルヤで開かれた3日間のフォーラム閉幕記者会見でフィダン外相は、23か国の国家・政府首脳、13か国の副首脳、50か国の閣僚が参加したほか、150か国および66の国際機関の代表者が出席したことを明らかにしました。
「3日間にわたり、アンタルヤは再び世界外交の鼓動が感じられる中心地となった」とフィダン外相は述べ、アジア太平洋からラテンアメリカ、欧州、中央アジアに至る各地域の危機を取り上げた52のセッションに6400人が参加したことを明らかにしました。
またフィダン外相は、エルドアン大統領をはじめトルコの高官らがフォーラムの傍らで各国カウンターパートと多数の二国間会談を行ったほか、複数の重要な外交会合も同地で開催されたことを明らかにしました。
パキスタン・サウジアラビア・エジプトとの4か国会合
フィダン外相は、トルコがパキスタン、サウジアラビア、エジプトとの4か国会合を開催したことを確認しました。会合では地域の安定と協力、海洋安全保障が主要議題となりました。
「4か国が現実的かつ実行可能な議題のもとで地域問題に取り組むことが目標だ」とフィダン外相は述べました。
また、今回の協議が軍事同盟の形成を目的とするものだとの見方を否定し、トルコは対立ではなく安定と経済発展を重視していると強調しました。
「我々は他国に対抗する同盟を形成しているのではない。紛争を終結させ、経済発展を促進し、地域の安定を確保する方策を模索している」とフィダン外相は述べました。
さらに、4か国はより広域的な地域的枠組みを代表するものだと指摘した上で、協力関係の強化が地域の潜在力を引き出す鍵になると強調しました。
「地域が外部からの支援を待ち続ける限り、同じ問題に際限なく直面し続けることになる」とフィダン外相は訴えました。
イランと米国の協議と停戦への取り組み
フィダン外相は、パキスタンが仲介の労を取る中、トルコがイランと米国の交渉を緊密に注視していると明らかにしました。
「協議は重大な局面に差し掛かっている。双方は真摯な姿勢で交渉を続けている」とフィダン外相は語りました。
停戦延長についても楽観的な見方を示し、「新たな戦争を望む者はいない。国際社会は双方に対し、停戦を延長し協議を継続するよう強く促している」と訴えました。
ガザ和平構想とイスラエルの政策
フィダン外相は、6か国のイスラム諸国による別途の会合でもガザ和平構想が取り上げられ、永続的な平和の実現に向けた共同の決意が改めて確認されたと明らかにしました。
「殺害あるいは強制退去によってガザの住民を追い出そうとするイスラエルの意図は、国際社会が広く認識するところだ」とフィダン外相は述べました。
さらにイスラエルの拡張主義的政策を世界の安全保障に対する重大な脅威と断じ、「これはもはや地域問題にとどまらず、国際的な安全保障上の問題だ」と訴えました。
ガザでの事態のさらなる悪化を防ぎ、人道状況の改善を図るための外交努力が継続していることも強調しました。
ロシア・ウクライナ戦争
フィダン外相は、トルコがロシアとウクライナの和平協議を引き続き受け入れる用意があると表明しました。
「5年目に突入した戦争は終結させなければならない。技術レベルでも首脳レベルでも、改めて会合を主催する準備がある」と述べました。
また、他の危機に国際社会の関心が移ることでウクライナへの注目が薄れることに警鐘を鳴らし、「ウクライナとガザから目を離してはならない」と訴えました。
南コーカサス和平プロセス
フィダン外相はまた、アルメニアとアゼルバイジャンが平和合意に向けて大きな進展を遂げていると述べました。「双方は真摯に平和を追求している。最終合意が実現すれば、地域は格段に安定する」と語りました。
アゼルバイジャンとアルメニアの関係正常化がトルコ・アルメニア間の正常化も後押しし、地域の連結性強化につながるとの見方も示しました。
またフィダン外相は、貿易とエネルギー安全保障の観点から、中間回廊およびアゼルバイジャンの飛び地ナヒチェバンを結ぶザンゲズール回廊の重要性を強調しました。
「最終合意が実現すれば、連結性、経済成長、エネルギー安全保障の面で大きな前向きな進展が期待できる」とフィダン外相は述べました。
レバノンと地域の安定
フィダン外相はさらに、イスラエルのレバノンでの軍事作戦が地域の不安定化を一層深める危険性があると警鐘を鳴らしました。「100万人以上が住む場所を追われている。これは人道上の問題であるだけでなく、地域の安定に対する深刻な脅威だ」と語りました。
国際社会の目が他の危機に向けられることで、事態がさらに悪化する可能性があるとも指摘し、「これを既成事実として受け入れるわけにはいかない」と強調しました。
「アフリカは常に我々の視野にある」
フィダン外相は、仲介活動や安全保障協力を含む、アフリカにおけるトルコの外交的関与が拡大していることを強調しました。「アフリカでは経済協力と紛争解決の二本柱の戦略を推進している」と述べました。
ソマリアのテロ対策支援、ナイジェリアとの協力、ソマリアとエチオピアの仲介、リビアとスーダンの和平支援などを具体例として挙げました。
またフィダン外相は、ルワンダとコンゴ民主共和国の緊張情勢も注視していると述べ、「アフリカは常に我々の視野にある」と語りました。
エネルギー安全保障と連結性プロジェクト
フィダン外相は、ホルムズ海峡をめぐる最近の緊張が、代替連結路とエネルギー輸送ルートの重要性を一層際立たせたと強調しました。
「湾岸地域からシリアとトルコを経由して国際市場へとつなぐプロジェクトが重要性を増している」と述べました。
トルコ、シリア、サウジアラビアを結ぶ鉄道・陸上輸送プロジェクトについても協議が進展していることを明らかにし、「我々の指導者が重視するのは対立ではなく、連結性、エネルギー安全保障、そして発展だ」と訴えました。
「地域の危機が世界規模の影響をもたらしている」
フィダン外相は、中堅国が世界的な危機への対応に向けた連携を深めていると強調しました。「地域の危機が今や世界全体に波及している。地域的危機と世界的危機の区別はもはや意味をなさなくなりつつある」と語りました。
トルコが日本、韓国、オーストラリア、英国、フランス、カナダなどとの協力関係を一層深めていることにも言及し、「中堅国が力を合わせて世界的な諸課題に立ち向かう必要がある」と訴えました。
同フォーラムでは、人工知能、重要鉱物、食料安全保障、気候変動、地政学的競争といった新たな世界的課題も議題に上ったとフィダン外相は付け加えました。
「対話が分極化に取って代わられつつある時代において、アンタルヤ外交フォーラムは希望と協議、そして解決への道を模索する数少ない場の一つとなった」とフィダン外相は語りました。
外交と仲介に対するトルコの確固たる姿勢を改めて示し、「協力の幅を広げ、信頼を醸成し、当事者を引き寄せる取り組みを続けていく」と述べました。「外交の拠点としてのトルコの求心力は今後も増していくだろう」とも強調しました。
フィダン外相は締めくくりに、フォーラムの成功を支えた参加者や関係機関、各報道機関への謝意を示した上で、記者からの質問を受け付けました。
3日間のフォーラムでは、アナドル通信社がコミュニケーション・パートナーを担いました。

















