科学者が指摘、地球の核が変化中—その意味とは?
惑星の内核は球形だと考えられていましたが、20年の間にその端が変形しているようです。
00:00
科学者が指摘、地球の核が変化中—その意味とは?
地球の核は球体だと考えられていましたが、研究によると、20年の間に形が変化したことが明らかになりました。写真:ゲッティ」
2025年2月18日

新たな研究により、地球の内核が過去20年間で形を変えたことが明らかになりました。科学者たちは、これまで球体だと考えられていた内核が、実際には高さ100メートル以上の変形した端を持つことを発見しました。

地球の核は地表から4,000マイル以上の深さにあり、これまで誰も到達したことがありません。

核は地球の中心にあり、磁場を生み出すことで太陽の放射線から生命を守る役割を果たしています。内核は液体の外核や地球全体とは独立して回転しており、この運動がなければ、地球は生命を維持できず、何十億年も前に磁場を失った火星のような不毛の惑星になってしまうでしょう。

この研究は、科学者ジョン・ヴィデール氏、ウェイ・ワン氏、ルオヤン・ワン氏、グアンニング・パン氏、キース・コーパー氏によって主導され、科学雑誌『Nature Geoscience』に発表されました。

当初、ヴィデール氏とそのチームは、内核が地球の自転よりも遅い速度に減速した後、2010年に再び加速した理由を解明することを目指していました。南カリフォルニア大学の地球科学者であるヴィデール氏は、その時期に内核が実際に減速したことを裏付けるさらなる証拠を発見しました。

研究によると、科学者たちは地球の内核が時間とともに回転速度や形を変化させることを突き止めました。繰り返し発生する地震の地震波を分析することで、内核は一時的に地球全体よりも速く回転していたものの、近年は減速していることが明らかになりました。

内核の形状の変化は、固体の内核の端が極めて高温の液体金属の外核に接する部分で発生している可能性があります。

研究チームは、北米とサウスサンドウィッチ諸島の地震観測所のデータを用いて、1991年から2023年までの地震活動を分析しました。その結果、2004年から2008年の間に地震波の挙動に変化が見られ、内核の奥深くではなく、表面付近で変化が起きている可能性が示されました。

この研究は、長年続いてきた議論の解明に貢献します。内核の変化は、回転だけでなく、その境界付近での変動によっても引き起こされることが明らかになりました。これらの変動は、周囲のマントルの動きや液体外核の力によって内核の形状が影響を受けている可能性を示しています。

探索
Wayve、MicrosoftとSoftBankから20億ドル規模の資金調達を目指す
米中貿易戦争が激化 中国「最後まで戦う」と強調
トヨタ、小型ドローンによるオフロード支援システムを検討
大阪万博で未来の空輸実証 ANA、空飛ぶタクシーを2027年度に導入予定
イーロン・マスク、世界初の兆万長者への道半ば:報道
米国との関税合意で日本、5500億円規模の投資枠組みを検討
AI進化で選挙干渉リスク増大、政府が対策強化へ
生成AIウイルス、日本で警戒
中国、チベットの「野生生態系」を監視するロボットアンテロープを配備
イスラエルのサイバーセキュリティ企業が「ゼロクリック」のChatGPTを狙うハッキングを明らかにする
トランプ氏、習氏との会談要請を否定 訪中には招待が必要と発言
福島事故以来初、新たな原発建設に向けた調査開始へ
サムスン、米国の半導体問題で営業利益が大幅減の見通し
米中、貿易協定で合意
世界銀行、イラク・シリア・レバノンの主要部門再建に10億ドル超の支援を承認
韓国、ポーランドへのK2戦車180両輸出で60億ドル契約を最終化へ
IMF「貿易戦争はパンデミックより新興国に深刻な打撃」
女性の仕事、AIによる影響が男性より大きいと国連報告
スカイプ、22年の歴史に幕 マイクロソフトがサービス終了へ
アラムコ、中国のBYDと提携しEV技術を開発へ