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キューバ大統領 「米国は軍事介入の口実を作ろうとしている」
フィデル・カストロ氏の生誕100周年記念式典で、ディアス=カネル大統領が演説し、米国の経済制裁と封鎖を強く批判したうえで、対立のエスカレートではなく対話による関与を訴えました。
キューバ大統領
「米国は軍事介入の口実を作ろうとしている」
キューバのミゲル・ディアス=カネル大統領が2026年3月20日、ハバナで開かれた集会で演説する様子。 / Reuters

ハバナで開かれた国際連帯集会で、キューバのディアス=カネル大統領は、米国がキューバへの軍事介入を正当化するための口実を作ろうとしていると述べました。

フィデル・カストロ氏の生誕100周年を記念する式典での演説で、ディアス=カネル大統領は米国の政策を批判し、キューバを脅威と見なすワシントン側の見解を否定しました。

大統領は「米国が我々を『異常かつ異例の』脅威と定義しているのは、米国自身のためではない。これは米国民の本心ではなく、米国政府が我々を攻撃するために利用している口実だと確信している」と述べました。

「何が脅威なのか。その脅威のどこが異常なのか。私は毎日自問している。キューバへの軍事攻撃を正当化する口実も理由も存在しない」と述べました。

さらに「パレスチナやレバノンの人々への虐殺など、世界でジェノサイドが起きるのはこのためだ。国際紛争を戦争と侵略の言葉で解決しようとするのもこのためだ」と語りました。

また、1月3日に米国がベネズエラに軍事介入したと主張し、ワシントンは世界支配を目論み、「麻薬国家」という烙印を押すことでマドゥロ大統領を追い落とそうとしていると非難しました。

「彼らはボリバル革命の正統な指導者であるニコラス・マドゥロ大統領を、政治的・メディア的に葬り去ろうとした。そのうえでベネズエラへの海上封鎖を敷き、過去20年間でカリブ海における最大規模の米軍展開を強行した」と述べました。

ディアス=カネル大統領はさらに、イランの人々は米国の「侵略」に屈せず抵抗してきたと述べ、イランは核兵器を持たず、使用を示唆したこともないと強調しました。

また、キューバ国民の苦しい生活への懸念を示す米国の発言を「皮肉」で「ばかげている」と切り捨てました。

「本当に心配しているというなら、封鎖を解けばいい。キューバの人々が直面している根本的な問題は、この封鎖が何十年も続いていることから生まれているのだ」と語りました。

ディアス=カネル大統領はさらに、ベネズエラ作戦でキューバ兵が米国特殊部隊に抵抗したと主張し、米国の数的・技術的優位にもかかわらず、5分で終わるはずだった攻撃が45分以上に長引いたと述べました。

米国による軍事介入があれば深刻な事態を招くと警告したうえで、「戦争は望まない。米国政府との相違は対話で解決できると一貫して主張してきた。ただし、合意につながる協力分野を見出し、衝突を回避するための真摯な意志と姿勢が求められる」と訴えました。

情報源:TRT World & Agencies