レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、トルコとアメリカの外交関係樹立100周年を間近に控える中、両国の戦略的協力があらゆる分野で進んでいると述べました。
エルドアン大統領は、ニューヨークのトルコ・ハウスで開かれたトルコ・米国ビジネス協議会の会合で演説し、会合を主催した米国商工会議所やビジネス協議会、トルコ対外経済関係評議会に感謝を伝えました。
「アメリカとの戦略的協力は、あらゆる分野で進展しています。政治関係で築いた良好な関係を、経済や貿易にも反映させたいと考えています」
エルドアン大統領はこのように述べたうえで、エネルギー分野での協力について次のように語りました。
「現在、アメリカはトルコ最大のLNG=液化天然ガス供給国となっています。ヨーロッパの中でも、トルコはアメリカ産LNGを多く利用しています。今後は原子力も含め、エネルギー分野でさらに幅広く協力していきたいと考えています」
また、アメリカとの経済関係を貿易額だけで捉えるべきではないと指摘。世界の経済秩序が再構築される中、トルコとの戦略的な経済協力モデルが必要だとの考えを示しました。
【エネルギールートが変わる】
エルドアン大統領は、紛争が終息すれば、地域では5つの大きな変化が加速すると述べました。
1つ目は、サプライチェーンの再編です。企業は最も安い場所だけでなく、より信頼できる場所を求めるようになっていると指摘しました。
そのうえで、トルコは欧州連合との関税同盟や幅広い自由貿易ネットワーク、強固な産業基盤を持ち、こうした需要に応えられる国だと強調しました。
2つ目は、エネルギールートの変化です。
「バクー・トビリシ・ジェイハン・パイプラインからTANAP=アナトリア横断天然ガスパイプラインまで、トルコは安定したエネルギー輸送を支える、最も信頼できるルートです」
3つ目は、貿易ルートの変化です。アジアとヨーロッパを結ぶ「中央回廊」と、湾岸地域とヨーロッパを結ぶ「開発道路」がトルコで交わると説明しました。
4つ目は、復興需要です。
地域では今後、道路や港湾、発電所、住宅、工場などの再建が進むとし、厳しい環境で豊富な事業経験を持つトルコの建設業界は、この復興に対応する準備が整っていると述べました。
5つ目は、防衛産業と先端技術です。
「NATO基準で生産を行うトルコの防衛産業は、同盟国の安定した装備調達に貢献できる能力を備えています」
エルドアン大統領は、こうした変化をトルコの成長につなげるため、4月に世界でも競争力の高い投資支援策の一つを導入したと説明しました。
また、ワシントンやニューヨークの投資・金融関連機関をはじめ、トルコの在外公館が投資家への支援を行う用意があると述べました。
最後に、トルコとアメリカの関係強化に取り組む両国の経済界に感謝を伝えました。





















