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アラグチ外相:イランはホルムズ海峡をめぐる条件で「譲歩しない」
テヘランは、地域紛争の終結や制裁解除などを含むイラン側の条件をワシントンが受け入れれば、この戦略的に重要な海上交通路の通航を7日以内に再開すると発表しました。
アラグチ外相:イランはホルムズ海峡をめぐる条件で「譲歩しない」
アラグチ外相:イランはホルムズ海峡をめぐる条件で「譲歩しない」 / Reuters Archive

イランは、アメリカのドナルド・トランプ大統領が中東での戦争終結を目指す提案を拒否したにもかかわらず、ホルムズ海峡の航行再開に向けた条件を維持する姿勢を示しています。

イラン国営テレビ「IRIB」によりますと、アッバス・アラグチ外相は、イラン政府が要求を撤回することはないと述べました。アラグチ外相は、その条件には地域での戦闘終結に加え、数か月前に崩壊した停戦合意に基づく約束の履行が含まれていると説明しました。

アラグチ外相は、「われわれの条件は明確です。ホルムズ海峡の再開に向けたいかなる措置も、これらの条件が満たされることが前提となります。条件について譲歩することはありません。外交や交渉への扉を閉ざしたことは一度もありませんが、同時に、われわれの権利を放棄したこともありません」と述べました。

カタールを通じて伝えた7つの条件

イランがカタールを通じてワシントンに伝えた提案では、条件が受け入れられた場合、ホルムズ海峡を7日以内に再び通航可能にするとしています。イラン側の要求には、レバノンでの戦闘やイエメンでの敵対行為の終結、凍結されているイラン資産の解除、イラン産原油に対する制裁の撤廃、さらにアメリカによる海上封鎖の解除が含まれています。

一方、アメリカのトランプ大統領は26日の土曜日、合意には前向きだとしながらも、提示された停戦案を拒否したと明らかにしました。トランプ大統領は、「彼らは大きな損失を被ったため、海峡を直ちに開放するための合意を望んでいます。合意を成立させたいのでしょう。それは理解できます。私も合意による解決を望んでいます」と述べました。

イランのアラグチ外相は、トランプ大統領の最初の反応は確認したものの、仲介者を通じた正式な回答を待っていると説明しました。そのうえで、「仲介者から最終的な立場が伝えられるのを待っています。それを踏まえて判断します。選択は今やアメリカ側にあります。イランは圧力や脅迫、威嚇を受け入れません」と述べました。

また、イラン革命防衛隊のホセイン・モヒビ報道官は、タスニム通信に対し、「イランが示した7つの条件が履行されるまで、アメリカへの報復をやめることはありません」と述べ、イラン側の強硬な姿勢を改めて示しました。

イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は、ニューヨークで国連のアントニオ・グテーレス事務総長と会談し、「イランは交渉の席を離れたわけではありません。しかし、これまでの経験を踏まえ、もはやアメリカを信頼していません」と述べました。

崩壊した停戦合意と高まる緊張

世界のエネルギー供給にとって重要なホルムズ海峡は、およそ7か月前、イランへの攻撃をきっかけに始まったアメリカとイランの衝突の焦点となっています。

双方は6月、戦闘の終結やホルムズ海峡の再開、核開発計画をめぐる協議の開始を目的とした覚書に署名しました。しかしその後、イランが、承認された航路から外れたとする商船に発砲したことで、合意は短期間で崩壊しました。

イランは安全保障と主権を理由に、船舶がホルムズ海峡を通過する前に許可を得るよう求めています。この規則に従わない船舶が攻撃の対象となる一方、アメリカは報復としてイラン沿岸部への攻撃を続けています。

サウジアラビアとロシア、国連で発言

国連総会で演説したサウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン外相は、国際社会がホルムズ海峡とバブ・エル・マンデブ海峡の航行を確保する責任を果たせていないと指摘しました。

ファイサル外相は、「サウジアラビアは、これらの重要な海上交通路が、いかなる当事者によっても、圧力や脅迫、あるいは各国の利益を損なう手段として利用されることを認めません」と述べました。

一方、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、ロシアは地域の安定に貢献する用意があるとしたうえで、「ロシアは、責任ある他の国々とともに、戦略的に重要なこの地域の安定化に向け、建設的に貢献する用意があります」と述べました。