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トルコ、イスラエルのソマリランドへの動きを拒否 ソマリアとエネルギー・安全保障で協力へ
エルドアン大統領は、イスラエルによるソマリランド承認を「受け入れられない」と非難し、トルコはモガディシュに対し、掘削や防衛、外交面で支援を続ける方針を明らかにしました。
トルコ、イスラエルのソマリランドへの動きを拒否 ソマリアとエネルギー・安全保障で協力へ
エルドアン大統領は、イスタンブールのドルマバフチェ大統領府において、モハムド大統領を正式な式典で迎えた。 / AA
16時間前

トルコのレジェプ・タイイップ・エルドアン大統領は、イスラエルがソマリランドを独立国家として承認する決定について、「非合法」であり、ソマリアの領土的一体性に対する直接的な脅威だと述べました。

エルドアン大統領は昨日の火曜日、イスタンブールで行われたソマリアのハッサン・シェイク・モハムド大統領との共同記者会見で発言しました。
その中で、トルコはソマリアの領土的一体性と政治的統一を断固として支持していると強調しました。

また、近年ソマリアで進んでいる治安面での前進が、ソマリアの立て直しに反対する勢力による「破壊行為」で妨げられてはならないと訴えました。

エルドアン大統領は、
「この過程を通じて、我々はソマリアの領土的一体性と政治的統一への支持を揺るぎなく続け、ソマリア国民と共に立ち続ける」と述べました。

さらに、トルコとモガディシュとの経済的・戦略的な関係が拡大していることにも触れ、2026年にソマリア沿岸で掘削作業を開始する計画を明らかにしました。
この取り組みは、ソマリア国民の暮らしの向上に大きく貢献するとの考えを示しています。

加えて、トルコはエネルギー分野の体制強化として、新たに2隻の深海掘削船をエネルギー艦隊に加えたことも明らかにしました。

トルコのソマリア支援

ソマリアの ハッサン・シェイク・モハムド 大統領は、
「とりわけ、ソマリアが領土の一体性と主権を脅かされているこの時期に、私たちはトルコ、そしてトルコ国民の支援を強く感じている」
と述べ、アンカラに対し、政治・安全保障・経済の各分野における支援に感謝の意を表しました。

また、イスラエルのネタニヤフ首相の姿勢を批判し、イスラエルが ソマリランド を承認したことは、ソマリアの主権を侵害する攻撃的で受け入れがたい行為だと非難しました。

イスラエルは先週金曜日、ソマリランドを独立した主権国家として承認したと発表しています。

ソマリランドは、1991年にソマリアからの独立を宣言して以降、独自の行政・政治・治安体制を持つ、事実上の自治地域として運営されてきました。しかし、国際社会からの正式な承認は得られていません。
一方、ソマリア連邦政府は、この地域を現在も自国領土の不可分の一部だとしています。

首都モガディシュは、外国政府がソマリランドと直接関係を結ぶことに一貫して反対しており、そうした行為はソマリアの統一と国際法に反すると強調しています。

テロ対策

トルコの レジェプ・タイイップ・エルドアン 大統領は、トルコが今後もソマリアの安全と安定を支援し続けると強調し、テロ対策の分野でソマリアに包括的な支援を提供する考えを示しました。

エルドアン大統領は、トルコ軍事訓練センター TÜRKSOM を通じて、ソマリア国軍に対する訓練や装備支援を行ってきたと述べ、テロとの戦いでソマリアと肩を並べてきたことを強調しました。

「世界第4位の規模を誇る艦隊」

エルドアン大統領は、ソマリアとのエネルギー分野での協力が着実に強化されているとしたうえで、
トルコの地震探査船 オルチュ・レイス が、ソマリア海域で9か月にわたり調査活動を行ったと明らかにしました。

その流れの中で、トルコは2026年に掘削作業を開始する計画で、これらの事業はソマリア国民の生活向上に大きく寄与するとの認識を示しました。

また、トルコは新たに2隻の深海掘削船を艦隊に加えたとし、
「チャール・ベイ」と「ユルドゥルム」と名付けたこれらの船のうち、1隻はソマリア沖、もう1隻は黒海で運用されると説明しました。

エルドアン大統領は、
「この2隻の追加により、トルコはこの分野で世界第4位の規模を誇る艦隊を保有することになった」と述べ、両事業の成功を祈ると語りました。

ソマリアでの宇宙港構想

さらにエルドアン大統領は、漁業分野で締結された協定によって両国の協力が新たな段階に入ったと述べ、
トルコがソマリアの技術力向上を支援し、違法漁業対策にも貢献していく考えを示しました。

そのうえで、「署名した協定の枠組みの中で、ソマリアに宇宙港を建設する計画がある」
と明らかにしました。

このプロジェクトは3段階で進められ、すでに第1段階の設計は完了しており、
トルコ宇宙庁 を通じて建設作業が始まっているということです。

エルドアン大統領は昨日の火曜日の朝、イスタンブールのドルマバフチェ大統領府で、
ソマリアのハッサン・シェイク・モハムド大統領を公式儀礼で迎えました。

両首脳は、代表団を交えた拡大会合に先立ち、非公開で会談を行いました。

トルコ側代表団には、ハカン・フィダン外相、アルパルスラン・バイラクタルエネルギー天然資源相、ヤシャル・ギュレル国防相、メフメト・ファティフ・カジュル産業技術相のほか、情報、広報、防衛産業分野の関係者が出席しました。