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トルコ、イスタンブールでの諜報活動でモサド工作員2人を拘束
トルコ情報機関によりますと、長期間にわたって行われてきた今回の作戦により、商業活動や外国人との会合を通じて、イスラエルに機密情報を提供していたとされる秘密ネットワークが摘発されました。
トルコ、イスタンブールでの諜報活動でモサド工作員2人を拘束
治安部隊は、国家情報機構、イスタンブール首席検察庁、イスタンブール警察による共同作戦でモサド工作員を拘束。 / AA Archive
10時間前

トルコ国家情報機関は、当局が「MONITUM」と呼ぶ高度な対スパイ作戦の結果、イスラエルの情報機関モサドのために活動していた疑いのある2人の容疑者を拘束したと発表しました。

トルコの治安当局筋によると、6日の金曜日、メフメト・ブダク・デリヤ容疑者とヴェイセル・ケリモール容疑者は、国家情報機関、イスタンブール検察庁、イスタンブール警察本部の対テロ部門が連携して実施した作戦により拘束されました。

捜査によれば、鉱山技師のデリヤ容疑者は2005年に会社を設立し、メルスィン県シリフケ地区で大理石の採石場を開設しました。その後、国際貿易にも進出し、複数の国に広がる同容疑者の事業ネットワークが、イスラエル情報機関の関心を引いたとされています。

関係筋によると、2012年9月、イスラエル側が設立したとされるフロント企業を名乗り、「アリ・アフメド・ヤシン」というコードネームを使用する人物がデリヤ容疑者の事務所を訪れ、協力を持ちかけました。

さらに、2013年1月、デリヤ容疑者はヨーロッパで開かれた会合の場で、モサドの工作員らと引き合わされました。

第三国での会合

これらの接触の過程で、「ルイス」というコードネームを名乗るモサドの将校が、パレスチナ系トルコ国籍のケリモール容疑者を勧誘するよう求めました。捜査当局によれば、2人には、すべての活動や接触について共同で報告書を作成するよう指示が出されていました。

治安当局筋は、デリヤ容疑者が欧州の複数の国で、「ルイス」のほか、「ヘスス/ホセ」「ドクター・ロベルト/リカルド」「ダン/デニス」「マーク」「エリー/エミー」「マイケル」といったコードネームを使用する多数のモサド関係者と会合を重ねていたと明らかにしました。

2人はまず、地域におけるイスラエル政策を批判しているパレスチナ人について、社会的・商業的な接触を通じて情報を収集し、人物、場所、人脈に関する詳細をイスラエル側に提供していた疑いが持たれています。

また、デリヤ容疑者は、ガザへの入域許可を得ようと試みたほか、現地の倉庫施設を下見し、写真を撮影してモサドに送付した疑いでも告発されています。

捜査資料にはさらに、ケリモール容疑者が2016年に無人航空機部品の取引を提案し、この案がイスラエル情報機関に伝えられ、必要な資材がモサド側から提供されたとする内容も含まれています。

当局は、ドローン販売をめぐって協議が行われていたモハメド・ズアリが、2016年12月にチュニジアで殺害され、この作戦はイスラエルによるものだったと指摘しています。

運用上の安全対策として、イスラエル情報機関がデリヤ容疑者に暗号化通信システムを提供し、さらに2回のポリグラフ(うそ発見器)検査を受けさせたともされています。検査は、2016年にアジアのある国で1回、2024年8月に欧州のホテルで1回実施され、いずれも合格した後、より高い作戦レベルに引き上げられたとされています。

捜査当局はまた、容疑者らがトルコおよび他国で入手したSIMカード、モデム、ルーターについて、シリアル番号、MACアドレス、技術仕様などのデータを撮影し、送信していたとも述べています。