気候
3分読む
日本の富士山で今季初の冠雪 昨年より15日早く、平年より21日遅く
今年の富士山の初冠雪は平年より遅れたものの、昨年よりは早く、気象変動の影響を示す結果となりました。
日本の富士山で今季初の冠雪 昨年より15日早く、平年より21日遅く
富士山、今季初の雪は平年より21日遅く確認されています。 / 写真: AP
2025年10月23日

山梨県甲府市の甲府地方気象台は、10月23日(木)の朝、富士山の山頂付近で今シーズン初めての冠雪を確認したと発表しました。冠雪は平年より21日遅く、昨年より15日早い観測となります。統計が始まって以来、昨年の冠雪は11月7日で130年で最も遅い記録でした。

甲府地方気象台は山頂から約40キロ離れた地点にあり、職員が目視で山頂の雪化粧を確認しました。

観測によると、22日(水)以降、山頂付近には雨雲が流れ込み、気温が氷点下まで下がったことが冠雪の要因とされています。

気象台によれば、今年は夏から秋にかけて全国的に高温傾向が続き、富士山周辺も例年より暖かい日が多かったため、冠雪の到来が遅れたと考えられます。

昨年の初冠雪は非常に遅く、統計開始以来最も遅い記録となったことから、気象条件の変動が顕著であることがわかります。

さらに、冠雪は登山や観光にも影響を与えるとされ、登山者や観光客は最新の天候情報を確認することが推奨されています。気象台では、今後も寒気の流れ込みや雲の動きに注目し、冬季に向けた情報提供を続けるとしています。

情報源:毎日新聞