米国のニュースサイト「Axios」に情報筋が語ったところによると、イスラエル軍の戦闘機がドーハでハマス幹部を狙ったものの失敗に終わった空爆から数カ月後、米国・イスラエル・カタールは日曜日、ニューヨークで三者による非公開会合を行いました。
2人の消息筋はAxiosに対し、この会合について「ガザでの戦争終結に向け、カタールが重要な仲介役として関与した和平合意以降、3カ国間で行われた最もハイレベルな会合だ」と伝えています。
ホワイトハウスはこの会合について、現時点で確認していない状況です。
Axiosによれば、会合はホワイトハウスのスティーブ・ウィトコフ特使が主催し、イスラエル側はモサドのデービッド・バルネア長官が出席、カタールからは名前が明かされていない高官が参加したということです。
カタールはエジプト・米国とともに、イスラエルとハマスの包括的停戦に向けた仲介を続けていますが、この停戦は、双方が互いに「合意違反」を主張しているため、依然として不安定な状況にあります。
脆弱な停戦
カタールとエジプトは土曜日、ガザでの戦争を終結させるために合意された微妙な取り決めを完全に履行できるよう、イスラエル部隊の撤退と国際的な安定維持部隊の派遣を求めました。
ドーハで開催された外交会議で、カタールのムハンマド・ビン・アブドルラフマン・アール=サーニ首相は
「停戦は、イスラエル軍が完全に撤退し、ガザに安定が確保されない限り完了したとは言えない」と述べました。
Axiosは、日曜日の会合の主要議題が「ガザ和平合意の実施」だったと伝えています。
9月9日にドーハを標的としたイスラエルの攻撃は、ハマスの高位交渉担当者ハリル・アル=ハイヤ氏や抵抗組織の他の人物を狙ったものの失敗に終わりました。攻撃は別の6人の死亡を招き、ドナルド・トランプ米大統領の批判を含む大きな反発を引き起こしました。
Axiosによると、その後ベンヤミン・ネタニヤフは「トランプ氏の圧力を受けて」ホワイトハウスからアル=サーニ首相に電話し、この攻撃について謝罪したとされています。











