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エルドアン大統領「トルコ抜きでは欧州の安全保障体制は不十分」
トルコ大統領、欧州防衛統合の深化を求め、アンカラの拡大するアフリカパートナーシップを強調し、シリア、イラン、ガザなどの地域危機における対話を呼びかけました。
エルドアン大統領「トルコ抜きでは欧州の安全保障体制は不十分」
トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が、エチオピアからの帰国便の機内で記者団に語った。(提供:トルコ通信局) / Others
9時間前

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、ヨーロッパはトルコなしに信頼できる安全保障体制を築くことはできないとの認識を示し、欧州の防衛・安全保障の枠組みにおいてアンカラをより包括的に関与させるべきだと述べました。

18日の水曜日、エチオピアからの帰国便の機内で記者団に語ったエルドアン大統領は、欧州がトルコとの緊密な統合を妨げているイデオロギー的な障壁を乗り越える必要があると指摘しました。トルコ軍はNATOの中でも最も有能な戦力の一つだと強調し、トルコを排除したいかなる欧州の安全保障構想も不完全なものになると述べました。

「欧州が新たな防衛体制の構築を目指すのであれば、トルコを欠いた枠組みでは不十分であることは明らかだ」と語り、アンカラの現場での能力は「会議の場で発言するだけの存在」にとどまるものではないと強調しました。

アフリカとの関係

エルドアン大統領はエチオピア訪問に触れ、アディスアベバを、アフリカとのより広範な関与に向けた重要な入口だと位置づけました。また、トルコがエチオピアとソマリアの間で行っている仲介努力を含め、地域の信頼醸成に果たしている役割を強調しました。

エルドアン大統領は、トルコの対アフリカ政策が搾取ではなく、相互尊重に基づく長期的なパートナーシップを基本としていると述べ、「トルコにはアフリカでの植民地支配の過去はない」と指摘しました。そのうえで、対等な協力関係と人道外交の姿勢が、アフリカにおけるトルコの立場を強めているとの認識を示しました。

シリアとイランの安定

エルドアン大統領はシリア情勢について、「テロのないトルコ」と「テロのない地域」という目標に沿った取り組みが、慎重ながらも着実に進んでいると述べました。また、シリア国内の動きがアンカラの安全保障上の優先課題を反映し始めているとの認識を示しました。

さらに、トルコの関係機関が統合プロセスを綿密に監視していることを明らかにし、武装勢力の問題については安全保障面だけでなく、法的・政治的な根本原因にも焦点を当てていると説明しました。

イランと米国の緊張関係については、トルコが双方と接触を続けており、軍事的エスカレーションに反対していると述べました。エルドアン大統領は、イラン指導部およびドナルド・トランプ米大統領とそれぞれ協議したことを明かし、対話こそが唯一現実的な道だと強調しました。

「イランを標的とする新たな戦争は、誰の利益にもならない」と述べ、地域の不安定化をさらに深刻化させると警告しました。そのうえで、「外交が可能である限り、希望はある」と語りました。

トルコ、ガザ和平会議に参加へ

ガザ情勢についてエルドアン大統領は、現在の衝突を「人類の良心が試されている」と表現し、恒久的な停戦、途切れのない人道支援、そして二国家解決に向けたプロセスの再活性化を呼びかけました。

また、トルコが近く開催される和平イニシアチブに参加することを明らかにし、ハカン・フィダン外相がアンカラを代表してガザ和平会議に出席することを確認しました。