タイとカンボジアの国境地帯で続く衝突による死者数は、今回の紛争発生から18日目となる木曜日、96人に増えました。
カンボジア国防省によると、タイ軍は木曜朝、バンテアイ・ミエンチェイ州の村に対し砲撃を行い、カンボジア人の民間人1人が死亡しました。国営のアジェンス・カンプチア・プレスが伝えました。
また、カンボジア国民議会は、タイによる「残虐で非人道的な侵攻」だとして、強い非難声明を発表しました。通信社が報じています。
タイ陸軍は、カンボジア側がタイ東部サケーオ県にある村に向けてBM-21ロケット弾を発射し、民間インフラに広範な被害が出たと発表しました。日刊紙「ネーション・タイ」が伝えました。
また、タイ当局は、これまでの戦闘でタイ兵23人と民間人1人が死亡したほか、「巻き添え被害」としてさらに民間人41人が死亡したと明らかにしました。
カンボジア内務省は、これまでにカンボジア人の民間人31人が死亡したと発表しました。
12月8日に衝突が再燃して以降、国境の両側でおよそ100万人が避難を余儀なくされています。
また、国営アンジェス・カンプチア・プレスによると、カンボジア内務省は、続く衝突により国内で約61万人が避難したと明らかにしました。
国防省および外務省によると、現在もタイ側では15万人以上が避難生活を余儀なくされています。一方、タイ軍はこれまでに、およそ40万人が避難したと報告していました。
また、タイとカンボジアは水曜日、タイ東部チャンタブリー県で協議を開始しており、軍事協議は今週いっぱい続く見通しです。
両国は土曜日、国防相が共同議長を務める包括的な国境委員会(GBC)の会合を開く予定です。
一方、協議が主要な技術的枠組みに関する合意に至らなかった場合、バンコクは会合を実施せず、いかなる合意文書にも署名しない方針を示しています。












