ガザ戦争
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ギリシャ港から船団出港 ガザ封鎖打破目指す「グローバル・スムード船団」に合流
ギリシャのパレスチナ支持運動は、ギリシャの船舶の目的がイスラエルによるガザ封鎖を打破し、国際社会を動員し、人道支援をガザに届けるための安全な回廊の設置に寄与することであると述べています。
ギリシャ港から船団出港 ガザ封鎖打破目指す「グローバル・スムード船団」に合流
ギリシャ・シロスの港で支持者たちがパレスチナの旗を振り、船が「グローバル・スムード船団」に合流するために出港するのを見送ります。/ 写真: AA / AA
2025年9月15日

ギリシャからの船舶がシロス島の港を出港し、イスラエルによるガザ封鎖を打破し人道支援を届けることを目的とした大規模な国際市民船団「グローバル・スムード船団」に合流しました。

「オクシゴノ」は全員がギリシャ人の乗組員で構成されており、「イレクトラ」にはギリシャや他国からのボランティアが乗船しています。

島内では一日を通じて支援イベントが開催され、数百人が港に集まり、乗組員たちを激励しました。

船が出港する際、人々はパレスチナの旗を振り、「ガザに自由を」「抵抗は勝利する」「イスラエル打倒」といったスローガンを唱和しました。

ギリシャで連帯活動を調整するパレスチナ支持運動「マーチ・トゥ・ガザ・ギリシャ」の関係者は、ギリシャの船舶の目的がイスラエルによるガザ封鎖を打破し、国際社会を動員し、人道支援をガザに届けるための安全な回廊の設置に寄与することであると強調しました。

この船団は、ガザ地区で進行している人道的惨状に注目を集め、世界に向けて強い連帯のメッセージを発信していると指摘されました。

「グローバル・スムード船団」は先月から編成が始まり、スペインのバルセロナやイタリアのジェノバから船舶が出港しました。

主催者は今回の任務を前例のないものだと述べ、単独の船舶による過去の試みがイスラエルによって拿捕され、乗員が国外追放されたことと対比させました。

この船団は同種のものとしては最大規模であり、封鎖に挑戦し、全ての検問所を数か月にわたり閉鎖しているイスラエルの下で飢餓状態に陥っているガザの人々に人道支援を届けることを目指しています。

ジェノサイド

イスラエルは2023年10月以降のガザでの大虐殺において、女性や子どもを中心に約6万5千人のパレスチナ人を殺害しました。

このジェノサイドの過程で、飛び地の大部分は廃墟と化し、住民のほぼ全員が事実上追放されました。

昨年11月には、国際刑事裁判所がイスラエルのネタニヤフ首相と前国防相ヨアブ・ガラントに対し、ガザでの戦争犯罪および人道に対する罪で逮捕状を発付しました。

また、イスラエルは同飛び地への戦争をめぐり、国際司法裁判所でジェノサイド訴訟にも直面しています。

情報源:TRT World & Agencies