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タイとの緊張激化でカンボジア、大規模な住民避難を懸念
カンボジアとタイの国境での衝突により、影響を受けた地域では数十万人が避難を余儀なくされ、民間人の生活に深刻な影響が出ています。
タイとの緊張激化でカンボジア、大規模な住民避難を懸念
2025年12月20日、タイ東北部スリン県で、タイ軍がカンボジア方面に向けて砲撃を行う中、避難施設で料理をするタイの住民。 / AP
2025年12月21日

カンボジアの内務省は日曜日、隣国タイとの致命的な国境衝突が2週間にわたって続く中、国内で50万人以上が住居を追われたと明らかにしました。

内務省は声明で、「現在、女性や子どもを含む50万人以上のカンボジア国民が、タイのF16戦闘機による砲撃やロケット弾、空爆から逃れるため、自宅や学校からの避難を余儀なくされ、深刻な困難に直面している」と述べました。避難者の総数は51万8,611人に上るとしています。

タイ政府は、国境紛争の再燃により、国内で約40万人が避難を余儀なくされていると明らかにしました。

当局によると、今月に入り東南アジアの隣国間で戦闘が再燃し、戦車や無人機、砲撃が使われる中、これまでにタイで22人、カンボジアで19人が死亡しています。

7月に5日間続いた衝突で数十人が死亡した後、双方は今回の戦闘再燃について相手側が発端だと非難し合い、民間人への攻撃をめぐっても互いに責任を押し付けています。

中国、欧州連合(EU)、米国、ASEAN地域ブロックの議長国マレーシア、そして国連はいずれも、停戦を呼びかけています。

また、カンボジアとタイを含むASEAN各国外相は月曜日、クアラルンプールで会合を開き、この紛争について協議する予定です。

情報源:AFP