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日本とニュージーランド、12月中旬に物品役務相互提供協定(ACSA)を締結へ
共同演習や災害支援、人道支援、平時の後方支援などで両国の軍が協力しやすくなり、インド太平洋地域の安全保障体制の強化につながるとみられます。
日本とニュージーランド、12月中旬に物品役務相互提供協定(ACSA)を締結へ
ACSAは、自衛隊とニュージーランド軍が燃料や物資、役務を相互に提供でき、共同演習や災害支援などで円滑に協力できる仕組みです。/ 写真: ロイター Reuters / Reuters
2025年12月1日

日本とニュージーランドは、12月中旬にも自衛隊とニュージーランド軍の間で物品役務相互提供協定(ACSA)に署名する予定です。

ACSAにより、両国の軍は燃料や食料などの物資を相互に提供できるようになり、共同演習や災害支援などでの協力が円滑になります。

署名は12月18日に、ニュージーランドのジュディス・コリンズ国防相の来日と合わせて行われる予定です。

両国の外相が今年7月に会談した際に交渉を開始しており、協定は日本にとって9か国目のACSA締結国となります。協定締結の背景には、中国の海洋進出や太平洋地域での軍事的圧力の増加があります。ニュージーランド軍は日本や米国との協力を重要視しており、共同訓練を繰り返し実施しています。

昨年9月には、ニュージーランドの軍艦が海上自衛隊の護衛艦を台湾海峡南方で護衛するなど、実務的な協力の実績もあります。

ニュージーランド側は日本の最新型護衛艦、中でも「モガミ級護衛艦」に関心を示しており、装備移転を含めた防衛協力の拡大について議論を進める意向です。

情報源:日本国外務省