香港・大埔地区の8棟からなる住宅団地で発生した火災による死者数は55人に達し、279人が依然として行方不明となっています。
火災は水曜日正午ごろに発生し、約1,900戸以上の住宅が入る同団地で、外壁の改修工事に伴って設置されていた竹製の足場により、火の勢いが一気に広がりました。
消防当局によると、これまでに消防士1人を含む55人が死亡した ということです。
負傷により病院に搬送された68人 のうち、16人が重体、25人が重傷と報告されています。
火災が発生した団地は 約4,000人が居住すると推定されており、7棟の建物のうち3棟は鎮火しましたが、4棟では依然として火が燃え続けています。
現在も279人が行方不明で、消防隊は引き続き消火活動を行っています。
「過失致死」
警察は、改修工事を行っていた建設会社の管理職2人とコンサルタント技師1人を「過失致死」の疑いで拘束しています。
当局によると、改修工事のために設置された竹製の足場や、窓を覆っていた発泡プラスチック素材が、火災の急速な拡大に大きく影響したとみられています。
香港警察のチョン・ライイー上級警督は、「当該会社の責任者が重大な過失を犯したと考えられ、その結果、火災が急速に拡大し、多くの死者が出た」と述べています。
また、香港のタン・クリス治安局長は、初期の調査で火災の拡大速度が異常であり、主に発泡断熱材が原因であることが示されたと述べました。
「改修工事に関する調査」
香港の廉政公署(ICAC)は木曜日、改修工事に関する調査を開始したと発表しました。
ICACは声明で、「多くの国民の関心が寄せられていることを踏まえ、本日、大埔区の王福苑で行われた大規模改修工事における汚職の可能性について、徹底的な調査を行うための特別チームを設置しました」と述べています。
香港では17年ぶりに、最高レベルとなるレベル5の火災警報が発令されました。
当局によると、隣接する2つの団地も避難が指示され、火災の影響を受けた約900人の住民が8か所の臨時避難施設に身を寄せています。
現場には140台以上の消防車と、800人を超える消防・救急隊員が投入されています。
中国の習近平国家主席は、香港政府に哀悼の意を表するとともに、現地当局に対し災害対応を支援するよう指示しました。香港の林鄭月娥行政長官は、多くの死傷者が出たことに深い悲しみを示し、緊急内閣会議を招集して災害対応の調整を行っています。













