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中国外相「日本の軍国主義の復活は決して許さない」
日本の首相が「中国による台湾への攻撃があれば、東京が集団的自衛権を行使できる可能性がある」と述べたことを受けて、この動きが生じます。
中国外相「日本の軍国主義の復活は決して許さない」
中国の王毅外相は、2025年10月27日に北京で開かれた蘭亭フォーラムの開幕式で演説を行います。/ 写真: ロイター
2025年11月24日

中国は「日本の軍国主義を復活させることは決して許さない」と述べ、一つの中国原則に関する国際的なコンセンサスを維持するため、各方面と協力していくと強調しました。これは国営新華社通信の報道によるものです。

王毅外相は土曜日、ドゥシャンベでタジキスタンのムフリディン外相と初の戦略対話を行った際に、「中国は日本の右翼勢力が歴史の歯車を逆回転させることを決して許さず、また外部勢力が中国の台湾地域に干渉したり、日本の軍国主義が復活したりすることも決して認めません」と述べました。

また、王毅外相は、北京が「一つの中国原則に関する国際的なコンセンサスを守るために各国と協力し、第二次世界大戦の勝利によって得られた成果を共同で守っていきます」と述べました。

この発言は、日本の高市早苗首相が、中国による台湾への攻撃は日本にとって「存立を脅かす事態」にあたり、場合によっては「集団的自衛権を行使できる」可能性があると述べたことを受けてのものです。

中国はこれに対して強く批判しました。高市首相は今月初め、アジア太平洋経済協力(APEC)フォーラムの際に韓国で習近平国家主席と会談した直後にこの発言を行っています。

高市首相の台湾発言を受けて、数十万人規模の中国人観光客が日本への旅行を取りやめたと報じられています。また、東京は中国が海産物の輸入を禁止したと発表しました。

さらに、北京は日本と韓国との文化相三者会議の開催を延期しました。この決定は東京から批判を受けています。

情報源:TRT World and Agencies