地元当局が木曜日に明らかにしたところによると、ウクライナがロシア南部の港湾都市ロストフ・ナ・ドヌおよび近郊のバタイスクに対して行った無人機攻撃により、貨物船の乗組員2人を含む計3人が死亡しました。
ロストフ州のユーリー・スリュサル知事は、ドローン攻撃によって、ロシアの軍事補給路を支えるドン川沿いの重要な物流拠点である港に停泊していた船舶で火災が発生したと述べました。火はその後鎮火されましたが、乗組員2人が命を落としたということです。さらに、近隣のバタイスク市への別の攻撃でも1人が死亡しました。
スリュサル知事はテレグラムへの投稿で、バタイスクでの攻撃では7人が負傷したことも明らかにしました。当局は被害状況の把握を進めるとともに、両地域に緊急対応チームを派遣しています。
越境での無人機戦争
これらの攻撃は、ウクライナとロシアの間で国境を越えた無人機戦が激化する中で発生しました。ここ数か月、キエフはロシア領内深部に位置する港湾、製油所、燃料貯蔵施設、交通回廊を次々と標的にしており、これらがモスクワの戦争遂行にとって極めて重要だと主張しています。
ロシア中枢部とウクライナの占領地域を結ぶ戦略的な要衝のロストフ・ナ・ドヌは、軍司令部や空港、河川・鉄道インフラを抱えることから、たびたび攻撃の対象となってきました。一方、バタイスクには、ウクライナ当局がロシアの軍事作戦を支えているとする交通網や産業施設が集中しています。
ロシアは、ウクライナが民間人や商船を危険にさらしていると非難する一方、ウクライナは、無人機攻撃はロシアによるウクライナの都市、エネルギー施設、港湾への継続的な攻撃に対する必要な対応だと主張しています。
一連の攻撃は、戦闘が前線から遠く離れた場所で展開されつつある現実を浮き彫りにしており、双方が補給網の遮断、相手側の士気低下、そして前線の外でも影響力を示すために、長距離無人機に依存していることを示しています。












