中国は、カリブ海での緊張が高まる中、米国による他国の船舶の「恣意的押収」を非難しました。
中国外交部の報道官、リン・ジアン氏は月曜、北京で記者団に対し、「米国による他国船舶の恣意的押収の慣行は、国際法に重大に違反しています」と述べました。
リン氏は、「中国は、国際法に基づかず、国連安全保障理事会の承認もない一方的で不当な制裁に反対しています」と述べました。
北京からの声明は、米軍がカリブ海で別のベネズエラのタンカーを追跡している中で発表されたもので、押収されれば12月10日以降で3隻目の船舶となります。
米国沿岸警備隊の「作戦」は、米国から制裁を受けたパナマ船籍のタンカー「ベラ1」を標的としており、ベネズエラへ向かい石油を積載する予定だと、ブルームバーグが日曜に報じています。
この事件は、土曜に「センチュリーズ」スーパタンカーが乗船検査を受けたことや、12月10日に「スキッパー」が押収されたことに続くものです。
「国際的海賊行為」
この事態は、ワシントンとカラカス間の緊張が高まる中で発生しました。
米国のドナルド・トランプ大統領は、制裁対象の石油タンカーがベネズエラに出入りすることに対して「全面的かつ完全な封鎖」を宣言しました。
ベネズエラは、米国の行動を「国際的海賊行為」と非難しています。
ワシントンは、これらの措置は汚職や麻薬取引の取り締まりを目的としていると主張しています。一方、カラカスは、米国が反麻薬対策を口実にニコラス・マドゥロ大統領を権力から排除し、ベネズエラの石油資源を掌握しようとしていると非難しています。
中国外交部の報道官は、「国連憲章の目的を侵害し、他国の主権と安全を侵すいかなる行為や、一方的行動およびいじめ行為には反対します」と述べました。
「ベネズエラは、他国と相互に利益のある協力関係を独自に発展させる権利があり、国際社会もベネズエラ自身の権利を守る立場を理解し、支持できると考えています」と述べました。












