ベネズエラは火曜日、ワシントンが「全面封鎖」と呼ぶ石油タンカーへの制限措置を非難し、アメリカが国際法に違反し、カリブ海における危険な緊張をエスカレートさせていると批判しました。
デルシー・ロドリゲス副大統領は、ドナルド・トランプ大統領の今回の措置について、自由貿易や移動の自由という原則を侵害する「無謀で深刻な脅威」だと述べました。
またロドリゲス氏は、この決定はベネズエラ経済を締め付け、同国の天然資源に対する支配を強めようとする明白な試みだと指摘しました。
こうした反発は、トランプ大統領が制裁対象の船舶について、ベネズエラへの出入りを「完全かつ全面的に封鎖する」よう命じたと発表した翌日に示されたものです。
「ベネズエラはトランプ氏の所有物ではない」
カラカスはこの措置を「グロテスク(異様なもの)」だと非難し、トランプ氏が、まるでベネズエラの石油や領土、鉱物資源がアメリカの所有物であるかのように振る舞っていると批判しました。
声明では、「トランプ氏は、ベネズエラの資源が自分のものだと想定している」と述べています。
トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、ベネズエラが「南米史上、かつてない規模の艦隊によって完全に包囲されている」と主張し、カラカスが「我々から過去に奪ったすべての石油、土地、その他の資産」を返還するまで、圧力を強め続けると述べました。
これらの発言は、過去数十年にわたりベネズエラが米国系資産を国有化してきたことを念頭に置いたものとみられます。
今回の対立は、数か月に及ぶ米国の圧力が新たな頂点に達したことを示しています。過去4か月間、アメリカはカリブ海での軍事的存在感を強化し、麻薬密輸の疑いがある船舶を対象とした作戦を実施してきました。
トランプ氏はまた、米軍がベネズエラ領内で地上攻撃を行う可能性も示唆しました。
緊張は12月10日、米軍がベネズエラ沖で制裁対象とされる石油タンカーを拿捕したことで一気に高まりました。これに対し、カラカスはこの行為を「国際的な海賊行為」と断じ、強く非難しました。
ワシントンは、今回の措置が、外国のテロ組織への資金供与に利用されているとされる違法な石油輸送ネットワークを解体するためのものだと主張しています。一方、ベネズエラ側は、これらの行動は経済戦争に当たり、海上輸送を規定する国際的なルールに違反していると強く反発しています。












