ニューヨーク・タイムズ紙によると、現在カリブ海に展開している空母「USSジェラルド・R・フォード」と、その護衛艦艇は中東に派遣される予定で、4月末から5月初めまでは米国へ帰還しない見通しだということです。
同紙に匿名を条件に語ったアメリカ政府高官4人は、艦の乗組員がこの決定を12日の木曜日に知らされたと明らかにしました。
フォード空母打撃群は、ドナルド・トランプ米大統領がイランに対して強めている圧力を後押しするため、湾岸地域で空母「USSエイブラハム・リンカーン」に合流する予定です。
トランプ大統領はこれまで、中東地域に2隻目の空母を配備する必要があると繰り返し主張していましたが、当時は具体的な艦名は明らかにされていませんでした。
トランプ大統領は先月、イランに向けて大規模な艦隊が進んでいると述べ、テヘランに対し合意に応じるよう促す一方、「そうでなければ、次の攻撃ははるかに深刻なものになる」と警告していました。
「合意を結ばなければならない」
トランプ米大統領は、空母「USSエイブラハム・リンカーン」を中心にイランへ向かっている米海軍の艦隊について、以前にベネズエラへ派遣された艦隊よりも規模が大きいと述べました。そのうえで、この艦隊は「必要とあらば、強硬な手段で迅速に任務を遂行する準備と意思、能力を備えている」と強調しました。
トランプ氏はまた12日の木曜日、米国はイランと合意を結ぶ必要があると改めて訴え、3月にも合意に達する可能性があるとの見方を示しました。
記者団に対し、トランプ大統領は「合意を結ばなければならない。そうでなければ状況は非常に深刻で、極めて痛ましいものになる」と語りました。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフも同日、トランプ氏がイランへの軍事攻撃を回避するための合意に向け、適切な条件を整えつつあることに期待していると述べました。
一方、空母「USSジェラルド・R・フォード」は当初、欧州への展開を予定していましたが、トランプ政権のベネズエラに対する圧力政策を支援するため、カリブ海へ向かう任務に変更され、6月24日に米バージニア州ノーフォークを出港していました。
フォード艦載機は、1月3日にベネズエラで行われ、ニコラス・マドゥロ大統領の拉致につながった作戦に参加していたとされています。
この空母打撃群は3月初めに米国へ帰還する予定でしたが、任務期間が延長されました。
報道によると、今回の延長により、フォードがバージニア州で予定していた大規模な修理・改修のためのドック入り(ドライドック)計画に影響が出る可能性があるということです。





