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オーストラリア警察、ボンダイでの銃撃事件容疑者をテロ関連罪で起訴 殺人15件
警察は、加害者に対して裁判で最大限の刑罰を求める方針です。
オーストラリア警察、ボンダイでの銃撃事件容疑者をテロ関連罪で起訴 殺人15件
事件後、ボンダイ・パビリオンの外で警察官が警戒に当たる中、2人が抱き合っています。 / Reuters
2025年12月17日

オーストラリア警察は、数十年で最悪規模となった銃乱射事件を受け、ボンダイでの銃撃事件の容疑者とされるナビード・アクラム容疑者を、テロ関連罪や殺人15件など多数の罪で起訴しました。

ニューサウスウェールズ州警察は水曜日、「被告は宗教的動機を推進し、地域社会に恐怖を与える目的で、死亡や重傷を引き起こし、生命を危険にさらす行為に及んだと、法廷で主張する」としています。

当局は声明で、「初期の兆候から、オーストラリアで指定テロ組織となっているISISに触発されたテロ攻撃である可能性が示されています」と述べました。

当局によると、ナビード容疑者と父親のサジド・アクラム容疑者は、日曜夜、シドニーの著名なボンダイ・ビーチで行われていたユダヤ系の祭りに向けて発砲し、15人が死亡、数十人が負傷しました。

ナビード容疑者は銃撃中に警察の発砲を受けて重体となり、地元メディアは、同容疑者が火曜夜に昏睡状態から回復したと報じています。一方、サジド・アクラム容疑者は、警察との銃撃戦で死亡しました。

警察は、ナビード容疑者が殺意をもって他人に重傷を負わせた罪で40件の起訴を受けているほか、禁止されたテロ組織のシンボルを公然と掲示した罪でも起訴されたと明らかにしました。

また、ナビード容疑者名義で登録され、海岸近くに駐車されていた車両からは、自作のダーイシュ(IS)旗2枚が見つかったとしています。

警察によると、ナビード容疑者は現在も入院中で、水曜日に映像リンクを通じて裁判に臨む予定です。

情報源:AFP