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トルコのフィダン外相、国連改革を呼びかけ 国際秩序の「正統性の危機」に警鐘
外相はより強固な多国間主義を訴え、ガザの悲劇が国際システムの欠陥を露呈していると述べました。
トルコのフィダン外相、国連改革を呼びかけ 国際秩序の「正統性の危機」に警鐘
ハカン・フィダン外相は、世界が「多国間主義を基盤に構築するのか、それとも破壊的な対立に逆戻りするのか」を決断しなければならないと述べました。/ 写真: AA
2025年11月1日

トルコのハカン・フィダン外相は、国際秩序の「深まる麻痺」が国際機関への信頼を損ない、各国を一方的な行動へと追いやり、「正統性の危機」を生じさせていると警告しました。

土曜日にイスタンブールで開かれたTRT World・フォーラムで演説したフィダン外相は、世界が単極的な秩序からの転換期を迎えており、今こそ「多国間主義を基盤に構築するのか、それとも破壊的な対立に逆戻りするのか」を決断すべき時だと述べました。

フィダン外相は、パートナーシップと包摂性に基づく「強固で改革された国際システム」の構築を呼びかけ、「私たちが直面している課題は、ルールの欠如ではなく、その不平等な適用にある」と強調しました。

また、フィダン外相は国際機関、特に国連の包括的な改革を訴え、「国連はその創設時の約束を果たすことがますます困難になっている」と指摘しました。

トルコは、「一部の国を特権化するのではなく、多くの国々に力を与える、より民主的で代表性の高い国連安全保障理事会」を提唱していると述べました。

「ガザでの停戦は依然として脆弱」

中東情勢に言及したフィダン外相は、「正統性の失墜と国際ガバナンスの麻痺」がガザにおいて最も悲劇的な形で表れていると述べました。

また、フィダン外相は、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領のビジョンに基づき、トルコが「ジェノサイド」を止め、正義を促進するための外交努力を主導してきたとし、その一環としてイスラム協力機構(OIC)とアラブ連盟によるガザ連絡グループの設立を挙げました。

フィダン外相は、ニューヨークとシャルム・エル・シェイクで最近行われた会合を平和に向けた「重要な一歩」と評価する一方で、イスラエルによる攻撃が続いているため、停戦は依然として脆弱だと警告しました。

また、「公正で持続的な平和」は、「二国家解決の実現と、ガザがパレスチナ人によって統治されることによってのみ達成される」と述べました。

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