タイ外務省は金曜日、タイのシハサック・プアンゲッゲオ外相が、カンボジアとの国境紛争をめぐり予定されているタイ首相と米国のドナルド・トランプ大統領の電話会談に先立ち、米国のマルコ・ルビオ氏と協議したと発表しました。
声明では、シハサック氏がルビオ氏に対し、タイは平和的解決を目指す姿勢を維持しているものの、持続的な平和の実現には具体的な行動と真摯な取り組みが不可欠だと述べたとされています。また、ルビオ氏は、米国が建設的な形で平和促進に関与する用意があることを示したということです。
タイとカンボジアの国境沿いでは木曜日、複数の係争中の古代寺院の周辺で砲撃や爆発が報告され、戦闘が激化しました。関係当局によると、少なくとも19人が死亡しました。
今回の衝突は、7月に米国のドナルド・トランプ大統領の仲介で停戦が成立する前に数十人が死亡した以来、最も激しい流血となりました。
タイ、前倒し総選挙に向けて議会を解散
タイでは金曜日、アヌティン・チャーンウィラクル首相の要請を受け、ワチラロンコン国王が議会を解散し、国は前倒し総選挙の実施に向けて動き出しました。
国王は、アヌティン氏が45〜60日以内の新たな総選挙の実施を正式に求めたことを受け、下院解散の勅令を発しました。
現在のタイ議会は、2023年5月の総選挙後に発足したものです。
政令は、2025年9月に少数連立として発足した現政権が、タイ・カンボジア国境で続く緊張を含む政治・経済・地政学上の課題の高まりの中で、統治に苦慮してきたと指摘しています。
保守系タイ誇り党(プームジャイタイ党)のアヌティン・チャーンウィラクル首相は、9月5日の首相選出で、与党プアタイ党のチャイカセム・ニティシリ氏を破り、人民党の支持を得てタイの第32代首相に選出され、少数政権を組織しました。
木曜日、アヌティン首相は「国民に権力を返す」と述べました。
トランプ米大統領は、国境紛争の最新の激化に終止符を打つため、タイとカンボジア双方の指導者と電話会談を行う見通しです。両国は、複数の歴史的寺院が係争地に位置する約800キロに及ぶ国境線について、植民地時代の境界画定をめぐり長年対立してきました。












