2025年12月10日
トルコの国連常駐代表部次席大使グルシャ・ジュムルジュ・カデル氏は、国際社会が「ジェノサイドに至り得る深刻な残虐行為」を目撃していると述べ、ガザの状況は、このような重大な国際犯罪の再発を防ぐ必要性を痛切に思い起こさせる「警告」だと強調しました。
カデル氏は、第二次世界大戦とホロコーストの後に掲げられた「二度と繰り返さない」という誓いが国際社会の良心に深く刻まれているにもかかわらず、現在もなおジェノサイドに匹敵し得る深刻な残虐行為が続いていると指摘しました。
これらの発言は、国際連合で行われた「国際ジェノサイド犯罪犠牲者追悼・敬意の日」の創設10周年を記念する会合の場で述べられたものです。
カデル氏は、ガザが「痛ましい警告であり、戒めとしての役割を果たしている」と述べ、「過去の悲劇的な教訓が今日の取り組みを導くべきだ」と強調しました。
カデル氏は、国際法の指針を基盤とすべきだと述べ、狭義の法的用語として定義される「ジェノサイド」という表現を、国内政治的な目的のために国際法や権限ある裁判所の判断に反する形で用いることは避けるべきだと強調しました。
さらに、カデル氏は、世界各地で「人種差別、外国人嫌悪、イスラム嫌悪、差別、そして他者への不寛容」が高まっていることに懸念を示しました。
カデル氏は「ガザで目撃したような重大な国際法違反に対して、いかなる不処罰もあってはならない」と述べ、説明責任がこのような事態を防ぐ上で重要な役割を果たすと付け加えました。
加えて、早期警戒の重要性と、国連システム内でのより強固な協力体制の構築が、「二度と繰り返させない」という国際社会の誓いを実現するために不可欠だと強調しました。











