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習近平氏とマクロン氏が四川省で非公式会談 気候協力の深化で一致
両首脳は北京で代表団レベルの会談を行った後、四川省へ移動しました。
習近平氏とマクロン氏が四川省で非公式会談 気候協力の深化で一致
マクロン大統領と習近平国家主席、および両夫人は、都江堰のユネスコ世界遺産に指定された施設を訪問しました。 / Reuters
1日前

新華社通信によると、中国の習近平国家主席は金曜日、中国南西部の四川省でフランスのマクロン大統領を非公式会談に迎えました。

マクロン氏はSNS「X」への投稿で、習氏と夫人の彭麗媛氏とともに都江堰を訪れ、「強く印象に残る時間を共有した」と述べ、「心温まる歓迎」と「刺激的な訪問」に感謝の意を示しました。

習氏はマクロン氏に対し、都江堰灌漑システムは「現在も稼働している世界で唯一の古代灌漑施設であり、人類と自然の調和ある共存が早期に実現した成功例の一つだ」と説明しました。

習氏はさらに、その建設過程は「不断の自己改善、困難を恐れず前進し続けるという中華民族の精神を十分に体現している」と付け加えました。

気候協力で共同声明

3日間の国賓訪問で水曜日に中国入りしたマクロン大統領は、習氏との1対1の会談に先立ち、成都の錦城湖エリア周辺をジョギングする姿が確認されました。

両首脳は木曜日、北京で代表団レベルの会談を行い、貿易や協力分野に加え、ロシア・ウクライナ戦争を含む国際・地域情勢について協議しました。

両国はまた、気候危機に対する共同声明を発表しました。

中国とフランスは、気候変動に関する合意の履行や多国間主義の強化、地球規模の課題への対応に改めて取り組むとともに、全ての行動の基盤として科学を重視する方針を確認しました。

マクロン氏、4度目の中国訪問

両国は、森林伐採と土地劣化の阻止・回復、持続可能な開発の達成、熱帯雨林保護への貢献、水資源の統合管理や海洋ガバナンスの強化に取り組む方針も確認しました。

さらに、プラスチック汚染を終わらせるための法的拘束力のある国際文書の策定に向けた交渉を支持することで一致し、途上国の持続可能な開発実現を支援する姿勢も示しました。また、資金調達へのアクセス改善や、生態系移行の加速を促す取り組みにも意欲を示しました。

両首脳はまた、来年、気候変動に取り組む作業部会の設立に関する会合の開催を検討する意向を示しました。

マクロン大統領は、ビジネスリーダーや政府関係者を伴い、世界第2位の経済大国である中国を訪問するのは今回が4度目となります。

情報源:AA