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北朝鮮が複数ミサイルを日本海へ発射、韓国軍が確認
韓国軍によると、発射されたミサイルは短距離弾道ミサイルで、約350キロメートル飛行したと推定されています。
北朝鮮が複数ミサイルを日本海へ発射、韓国軍が確認
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記 / 写真: ロイター / Reuters
2025年10月22日

北朝鮮は21日、平壌近郊から複数の短距離弾道ミサイルを日本海に向けて発射しました。韓国軍合同参謀本部は、今回の発射が5月以来初めて確認されたものであると発表しました。

ミサイルは約350キロメートル飛行し、北朝鮮国内の内陸部に着弾したと見られています。

日本の高市早苗新首相は、発射されたミサイルが日本の領海や排他的経済水域(EEZ)に到達したとの確認はないと述べました。

今回の発射は、トランプ米大統領をはじめとする各国首脳が韓国を訪問する直前に行われました。トランプ大統領は今週末にアジアを訪問し、まずマレーシアで地域首脳会議に出席した後、日本を経て、韓国・慶州市で開催されるアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議に参加する予定です。慶州では、中国の習近平国家主席や韓国の李在明大統領との二国間会談が予定されていますが、APEC本会議への出席は見込みにくいとされています。

また、日米韓はリアルタイムでミサイル警戒情報を共有し、連携を強化しています。専門家は、北朝鮮が国際社会への影響力を示す狙いで発射した可能性があると分析しています。

日本政府は国民の安全確保と地域の平和維持に向け、引き続き北朝鮮の動向を注視するとともに、国際社会と連携した対応を強化しています。今後も情勢の推移に注視する必要があります。

情報源:読売新聞