6時間前
大阪市の会社役員、原田伸一容疑者(66)は、医師免許がないにもかかわらず、がん治療を含む医療行為を多数の患者に行ったとして、医師法違反の疑いで10月30日に逮捕されました。
警察によると、原田容疑者は昨年9月から今年4月にかけて、大阪市北区のクリニックで169人の患者に対し、計418回の問診や薬の処方を行った疑いがあります。
調べに対し、原田容疑者は「大学医学部を卒業し医師免許を持っている」と供述して容疑を否認していますが、医師免許の提示はなく、「引っ越しの際に紛失した」と説明していたといいます。
クリニックのホームページには「免疫療法でがん予防を行う」との記載があり、警察は虚偽表示の可能性も含めて捜査を進めています。
府警の調べで、原田容疑者は京都大学医学部を卒業しておらず、医師免許を持っていないことが確認されました。さらに、別件の在留カード偽造事件の捜査中に、原田容疑者名義の偽造医師免許の画像が見つかり、今回の事件が発覚したということです。
これまでに健康被害の報告はありませんが、無資格医療の可能性が指摘され、医療安全の観点から重大な懸念が示されています。今後はクリニックの運営実態や患者への説明責任などが焦点となる見込みです。
日本では医師免許のない者による医療行為は医師法で禁止されており、今回の事件は無資格医療の危険性と社会的信頼への影響を浮き彫りにしています。
情報源:朝日新聞






