2025年10月20日
ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催された5日間のグランド相撲大会は、横綱・豊昇龍の優勝で幕を閉じました。最終日、豊昇龍は同じく横綱の大の里を相手に決勝戦を行い、背後押しで勝利しました。両者とも、それまでの全ての取り組みで無敗のまま決勝に進んでいました。
今回の大会は、1991年以来34年ぶりとなるロンドンでの相撲大会で、合計約27,000人の観客を集める大成功となりました。チケットは連日完売し、BBCなどのメディアによって試合はインターネットで生中継されました。
また、出場力士たちはロンドンの観光名所を訪れるなど、現地の文化と交流しながら大会を盛り上げました。
閉会式では大の里が英語で短いスピーチを行い、「ロンドンは素晴らしいです。皆さん、ありがとうございました。また会いましょう。さようなら」と述べ、会場は大きな拍手と歓声に包まれました。
特別賞では、翔猿がその派手な立ち合いで敢闘精神賞を受賞し、技術賞と観客賞のダブル受賞となった宇良はファンから熱い支持を集めました。大会スポンサーのキッコーマンからは、豊昇龍にユーモラスな巨大ソースボトルが贈られる場面もあり、話題となりました。
豊昇龍は、「ロンドンで相撲を行うのは初めての経験で、多くの方々に応援していただき感謝しています」とコメントし、国際的な相撲普及への意欲を示しました。大の里も「素晴らしい経験でした。次回の開催が楽しみです」と述べ、再びロンドンで相撲が開催されることを期待しています。
日本相撲協会は、来年6月にパリで2日間の国際相撲大会を予定しており、今後も相撲の国際普及と交流の場として積極的に活動していく方針です。
情報源:読売新聞














