9時間前
15日夜、広島市の集合住宅で、30代のベトナム国籍女性が頭部から出血した状態で死亡しているのが発見されました。警察は現場の状況から殺人事件の可能性が高いと判断し、捜査を進めています。
警察によると、15日午後6時半前、西区の交番に男性が駆け込み、「妻が血を流して倒れている」と届け出ました。警察官が西区中広町にある集合住宅に駆けつけたところ、14階の部屋で女性が頭部から出血した状態で死亡しているのが確認されました。
被害者はベトナム国籍の30代女性とみられ、警察は何者かによって殺害された可能性が高いとして、殺人事件として捜査を開始しました。現時点で犯行の動機や容疑者は特定されていません。
今回の広島市での女性死亡事件は、単なる個別の事件にとどまらず、日本全体で増加する女性に対する暴力や殺人事件、さらには性的人身取引の深刻さを改めて浮き彫りにしています。
国連薬物犯罪事務所(UNODC)の報告では、日本では全体の殺人被害者の約52.9%が女性とされており、アメリカ国務省の報告では日本国内で性的人身取引の被害者として多数の女性や少女が確認されています。
こうした現状を踏まえ、女性の命と尊厳を守るためには、社会全体での意識改革や法的整備、被害者支援の充実など、具体的な対策をさらに進める必要があります。
情報源:NHK