2025年10月21日
石破茂前内閣総理大臣は、21日午後、高市内閣の発足を前に、約1年にわたる首相官邸での勤務を終え、官邸を後にしました。
玄関ホールには官邸幹部や職員約100人が集まり、石破前総理は一人ひとりにお辞儀をしながら挨拶を行いました。花束を受け、拍手で見送られながら国会に向かいました。
官邸を出る際、石破氏は記者団に対し、職員や与野党、国民への感謝の言葉を述べ、「1年間、本当にいい仕事をさせていただいた。内政も外交も、道筋をつけるべきことをきちんと進められたのは、皆さんのおかげだ」と振り返りました。
また、新政権に対しては、「分断ではなく、連帯と寛容、国民一人一人に誠実に語りかける政権であってほしい」と希望を語りました。
さらに、防災体制の強化、賃上げ率の向上、地方創生の推進、国際関係の強化など、自身の政策成果を説明しました。米国との関税交渉では「関税よりも投資」の方針で合意を実現し、国内産業支援も進めたと強調しました。
石破氏は、鳥取県出身の初の総理大臣として地元への感謝も示し、任期終了にあたり「少数与党という厳しい状況の中、真摯かつ丁寧に各党と向き合い、国民に誠実に語る姿勢で全力を尽くした。国民の理解と協力に心から感謝する」と述べ、1年間の任務を締めくくりました。
情報源:NHK





