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高市早苗氏、自民党総裁選で初の女性首相誕生へ
日本の与党・自民党は、初の女性総裁として高市早苗氏(64)を迎えました。
高市早苗氏、自民党総裁選で初の女性首相誕生へ
党の再建と支持回復のため、高市氏は「全力で働く」と意欲を示しており、仕事中心の姿勢を前面に出しています。/ 写真: AP
11時間前

日本は、初の女性首相誕生が目前となっています。10月4日に行われた自民党総裁選で、高市早苗氏(64)が小泉進次郎氏(44)を破り、党総裁に選出されました。これにより、10月15日に予定されている臨時国会での首相指名選挙で、高市氏が初の女性首相となる見込みです。

今回の総裁選は、石破茂前首相の辞任を受けて行われました。5人が立候補しましたが、1回目の投票で過半数はなく、高市氏(183票)と小泉氏(164票)が決選投票に進みました。決選投票では高市氏が185票を獲得し、当選しました。

高市氏は、経済成長や危機対応のため積極的な財政投資を提案し、ガソリン税の減税や地方への税制支援、現金給付などを掲げています。

また、野党との協力を得て連立を拡大する考えも示しています。過去の靖国神社参拝公約には触れず、穏健な保守姿勢を前面に出し、外国人犯罪対策や観光客の行動への懸念も訴えています。

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政治経歴としては、1993年に衆議院奈良2区から初当選し、以降10期務めています。安倍晋三元首相とは政策面での保守的立場から親密な関係を築き、沖縄・北方領土担当大臣、総務大臣、自民党政策調査会長などを歴任しました。

2021年にも総裁選に立候補しましたが、その際は岸田文雄氏が当選しています。

高市氏の首相就任は、日本の政治における女性の進出を象徴する一方で、保守的政策の展開が今後の焦点となる見通しです。

男性中心の自民党で超保守派として注目される初の女性総裁

高市氏は保守的な立場で知られ、男性議員が多数を占める党内で「超保守派のスター」として注目されています。10月15日の臨時国会で首相に指名される見込みです。

高市氏は経済安全保障、サイバーセキュリティ、核融合推進、移民政策の厳格化などを掲げ、積極的な財政支出による成長戦略を推進する方針です。軍事力の強化にも賛同しています。

一方で、同性婚や夫婦別姓には反対し、皇室の男系継承を支持するなど、伝統的保守政策を重視しています。

政治経歴としては、1993年に奈良2区から衆議院初当選。内閣や党内の主要ポストを歴任し、経済安全保障担当大臣や総務大臣などを経験しました。過去2回の総裁選で敗れた経験もありますが、今回は党内外で支持を集め、総裁に選出されました。

高市氏は女性問題について目立った発言は少ないものの、党内での女性閣僚の増加や女性の健康・不妊治療支援なども掲げています。

しかし、保守的な党内構造の中で、女性の進出が必ずしも加速するとは限らないと指摘されています。

党の再建と支持回復のため、高市氏は「全力で働く」と意欲を示しており、仕事中心の姿勢を前面に出しています。この発言は「ワーク・ライフ・バランス」の議論を呼び、賛否が分かれました。

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情報源:朝日新聞