宮内庁は8月22日、三笠宮家の彬子さまが9月14日から21日までの日程でトルコを訪問されると発表しました。訪問は非公式で、アンカラで開かれる「日本・トルコ外交関係樹立100周年記念 出光美術館所蔵 日本陶磁展」の開幕式に出席される予定です。彬子さまは日本・トルコ協会の総裁を務めており、同展の開催実行委員会の名誉総裁にも就任されます。
彬子さまは日本・トルコ協会の総裁としても活動されており、同展の開催実行委員会の名誉総裁に就任されることになっています。
滞在中には、千葉工業大学地球学研究センターが関与する遺跡のくわ入れ式に立ち会われるほか、アンカラ大学から名誉博士号が授与される予定です。文化事業だけでなく、学術分野での交流を強化する場ともなります。
トルコは、古代オリエント史研究に取り組まれた祖父の三笠宮さま(平成28年薨去)、そして父である寛仁親王殿下(平成24年薨去)と深い関わりを持つ国です。彬子さまご自身もこれまで幾度となく訪問されており、今回の渡航はその歴史を継ぐ形で、両国の友好と理解を一層進展させる契機となります。
昨年には秋篠宮皇嗣同妃両殿下がトルコを公式訪問され、外交関係樹立100周年を記念する式典に出席されました。今回の彬子さまの訪問は、それに続く文化・学術交流の象徴として注目されています。
過去の皇室訪問と両国関係
2024年12月、秋篠宮ご夫妻はイスタンブールで開かれた式典に参加し、日本とトルコの外交関係樹立100周年を祝いました。式典では、秋篠宮さまが1890年のオスマン帝国軍艦エルトゥールル号の遭難と乗組員救助、2011年の東日本大震災、2023年のトルコ地震における両国の支援を紹介し、「これらの出来事は両国の絆を象徴しており、次の100年に受け継がれることを願います」と述べられました。
式典後、ご夫妻はトルコの青年スポーツ大臣オスマン・アスキン・バク氏とともに各地の民俗舞踊や和太鼓の演奏を鑑賞。出演者に感謝を伝え、記念撮影にも笑顔で応じられました。